バイエルン・ミュンヘンvsフォルトゥナ・デュッセルドルフ。前回の対戦で真っ先に思い浮かべるのが、この試合でハットトリックを演じ王者相手に3−3のドロー劇を演じた立役者、ドディ・ルケバキオの活躍だ。前半戦ではチームが長期間にわたって最下位に甘んじるなか、ベルギーU21代表は右サイドからインサイドへの素早い切れ込みなど、スピードとゴールへの推進力に長けたプレーを披露。ワトフォード時代での実践不足のなか、移籍初年度で8得点4アシストは特筆すべき成果である。

 だが後半戦ではわずか1得点のみにとどまっているところであり、先発出場した9試合のうち実に5試合でkicker採点4以下(2試合が5)。確かに期待の若手選手ながら、時に意欲に欠けたり、時に挑発的なスタイルが度が行き過ぎていたり、また時にフンケル監督から強い接触ではないのにしばしばピッチに倒れアピールする様を批判される様子も見受けられている。

 果たして今回のバイエルン・ミュンヘン戦では、フリードヘルム・フンケル監督はどういった采配をみせるのか?両ウィングについては、まず最近では得点を量産しているベニート・ラマンが定位置を確保しており、さらにルケバキオと同様スピードに長けた今冬加入ダヴィド・コフナツキも控えているところだ。ちなみに前回のバイエルン戦で指揮官は、ヘニングスをベンチに下げており、ルケバキオをワントップに配置して試合に臨んだ。


 フリードヘルム・フンケル監督は「今のバイエルンは、前半戦よりも明らかによくなっている」と述べ、「彼らは自分たちを見出したし状態は上向いている」とコメント。「明らかに以前よりも難しい戦いだ」との見方を示しており、「我々としては今季にこれまで強豪クラブを相手にみせてきた戦いをここでも演じていかなくてはならないよ」と意気込みを示した。

なお木曜日の練習では、ミヒャエル・スットナーが内転筋の問題により練習中断を余儀なくされたものの、指揮官によれば金曜日には「再び練習に参加」したとのこと。「良い感じだし、いけるのではないかと思うね」とも述べており、特に主力の左SBニコ・ギーセルマンが筋損傷で離脱中であることからも朗報だ。ただその一方で主将オリヴァー・フィンクについては「残念ながら欠場することになる」とのこと。36才のベテランMFは足に打撲を抱えているとのことで、代役としてはマルセル・ソボットカが控えている。