外国たばこ、ブラックデビルが国内販売終了へ 輸入代理店「品質が安定せず、味についても購入者から苦情きていた」
濃厚な甘い匂いが特徴のたばこ「BLACK DEVIL(ブラックデビル)」が日本で手に入らなくなるかもしれない。10年以上に渡って日本での輸入販売を担ってきた柘製作所が6月8日、販売を停止すると決定した。
同製作所の担当者は、「品質が安定せず、消費者に迷惑を掛ける恐れがある」と販売停止の理由を語った。
今後、他の代理店がブラックデビルを輸入販売する可能性も
ブラックデビルを製造するのはオランダのたばこ会社「Heupink&Bloemen Tabak」。ブラックデビル以外にもルックアウトやレッドハウスといった銘柄を製造している。
前出の担当者によると、ブラックデビルには、ニコチンとタールの含有量がパッケージに表記されていたミリ数と異なるといった品質上の問題があったという。味や匂いも安定せず、購入者からも「味が薄くなった」「甘くない」などの苦情が寄せられていた。
「柘製作所では品質の安定を求めて製造元と交渉を続けてきました。しかしなかなか改善されず、継続して販売するのは難しいと判断しました。主力商品だっただけに残念です」
今後、同社が抱ええる在庫と販売店の在庫がなくなり次第、販売が終了する。販売店や愛好家からは「なぜやめてしまうのか」「残念だ」という声も上がっているという。
ただ、メーカーが製造そのものをやめたわけではない。今後、柘製作所以外の代理店が輸入販売を行う可能性もある。
ブラックデビルはカフェバニラやココナッツミルクなど甘い香りが特徴だった。こうした香りが好きだった人は、同社から7月20日に発売される「ブラックスパイダー」シリーズに切り替えてもよさそうだ。このシリーズは「今までにない味を作りたい」という同社が企画から立ち上げた。
味は「チェリーコーラ」、「ジンジャーエール」「アマゾンガラナ」の3種類。たばこ専門店を中心に販売される予定だ。