【占いトリビア】誕生日前の憂鬱は星の影響「バースデーブルー」って何?

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 誕生日が近づくと、なんだか憂鬱になる。人によっては、感受性が高まって感情を抑えられなくなったり、猛烈な不安感に襲われることも……。年を重ねることへの抵抗感があるでしょうが、それだけでは説明がつかない気分の揺れがあるのも確かなのです。

 なぜ、このようなことが起こるのでしょうか。太陽占星術の考え方をもとに考えてみましょう。

■誕生日前は浄化の時間
 太陽占星術では、太陽は自分自身をあらわす天体として位置づけています。誕生日は、自分自身である太陽が生まれたときに輝いていた位置に戻ってくる日。ホロスコープでいうと、新しい始まりをあらわす「1ハウス」で輝くときとなります。

 一方で、誕生日前に太陽が位置するのはホロスコープの「12ハウス」です。

【12ハウスのキーワード】
 秘密、因縁、無意識、幻影、隠された出来事、コンプレックス

 「12ハウス」は、ネガティブな感情に光を当てて浄化する役割を担う場所。生まれ変わる前の禊ぎの場所ともいえます。そのため、誕生日前は内面と向き合うことを余儀なくされます。普段ネガティブな感情を抑圧しているほど、感情の揺れが大きくなり、いつもはしないような妄想がわき起こったり、不安に苛まれたりといった、不穏な状態に陥りやすいと考えられるのです。このように、誕生日前に気持ちが憂鬱になることは「バースデーブルー」と呼ばれています。

■「バースデーブルー」をなくすには……
 12ハウスの役割である「浄化」を意識しましょう。心に巣くっているネガティブな感情をすべて書き出したり、鬱屈した思いをカラオケで発散させるのもいいでしょう。不安になったときは、「自分は今、精神的な膿を出している」と捉えると前を向きやすくなるはずです。また、ゆっくりバスタイムを楽しんで心身を癒やすのも有効です。虚しさの波に襲われたら、絵を描いたり、音楽に親しむなどして内的世界の充実を図るのも効果的。大切なのは、「気分の揺れは一時的なものであり、トンネルの先には明るい未来が待ち受けている」事実を知っておくことです。

 誕生日前の「バースデーブルー」は、1年で一度の生まれ変わりをよりよいものにするためのものなのです。むやみに恐れることなく、ポジティブに受け入れていくようにすると、人生がより明るく輝き出すでしょう。
(夏川リエ)※画像出典/shutterstock