皆勤賞はなくすべき!? 「休む=悪」だとすり込まれる、という意見にネット紛糾
1日も休まず通学した子どもに与えられる“皆勤賞”。学校によって数回の遅刻はOKだったり、遅刻・早退を1度でもしたらアウトだったりと差はありますが、基本的には欠席がゼロであることが条件のよう。ネット上ではそんな皆勤賞をめぐり、今までさまざまな議論が起きています。
■ 皆勤賞はなくした方がいい?
先日も、『休まないのが偉い』という価値観を子どもの時から植え付けるのはいかがなものか? という問題提起に対し、賛否両論が飛び交いました。「必要に応じて休むこと、休むことに罪悪感を感じないこと」を子どものうちから教えるべきだという主張に対し、「同意見! 休まないから偉いというわけじゃないですよね」「無理して不登校になるより休んだ方がいい場合もある」といった賛同の声が相次ぎました。
一方では「ずっと休まず通学したら単純にすごいじゃん。何でほめちゃダメなの?」「皆勤賞があることと、休み=悪という認識があることは完全に別問題」といった意見も見られ、アメリカやイギリスなど、皆勤賞がある国でも同様の議論がされています。
学校によっても対応はさまざまで、皆勤賞を設けている学校とそうでない学校があります。例えば「聖徳大学付属小学校」の校長先生は、皆勤賞を「あくまでも結果としての無欠席を認めるご褒美賞」としつつも、努力した子どもをすばらしいと認めているそう。
逆に皆勤賞を設置していないのは島根県出雲市。市の公式サイトによると、皆勤賞のために怪我や病気を無理して学校へ行き、健康に影響を及ぼすことが考えられるからとのことです。
■ 親に感謝するきっかけになる?
では、皆勤賞をとったことがある人たちの意見はどのようなものなのでしょうか? ネットでは「健康に育ててくれた親のおかげ」「皆勤という形で授業料を払ってくれてる親にお返しができたから満足」といった声もあり、大人になってから親に感謝するきっかけになった人もいるようです。
しかし出雲市が懸念しているように「熱が出たけど皆勤賞のために学校へ行った」「お腹が痛くても通学して保健室で寝てたことがある…」「風邪ぐらいで休むな!って親に無理矢理出された」といった例も多数報告されていました。
このように、皆勤賞は功罪相半ばするので簡単には結論が出ない問題ではありますが、みなさんはどう思われますか?(レタスクラブニュース)