少なくとも立ち上がりに関しては、これからの試合展開を期待させるものを確かにみせていた 。だがまたしても期待を裏切る結果を露呈。ここ数年は難攻不落の本拠地シグナル・イドゥナ・パークにおいて、ドルトムントは今季6度目の敗戦を許してしまった。

試合後キャプテンのマルセル・シュメルツァは、スカイとのインタビューにおいて怒りを露にしている。「今日の僕たちはかけているところがあった」そう語った同選手は、「それは週末のライプツィヒ戦ではみせていたというのに」とコメント。それはゴールに向かうコンビネーションプレーであり、「前半ではまったくといっていいほど物足りないものとなってしまったよ」と言葉を続けている。

逆にザルツブルクは非常にクレバーなプレーをみせ、決定力を欠くドルトムントを相手に規律をもった守備で対抗。「そして僕たちは相手をのせてしまったんだ」とシュメルツァ。当初は守備に集中していたザルツブルクだったのだが、次第に「どんどん意欲的になってきて。僕たちは相手にチャンスをあたえ、そして敗戦にふさわしい戦いをみせてしまった」と肩を落としている。「あんな戦いは決して続けてはいけないものだ!」

そしてここぞという場面などをあまり作りだすことができておらず「最後まできっちりとプレーしていかないと。」と述べ、特にパスゲームで思うようにいかなかったことから「相手を苦しめるには至らなかったんだ」と語った。

ただシュメルツァの怒りの矛先はチームに対してのみならず、審判団にも向けられている。それは2失点目となったその直前のプレーで、サイドラインでシュメルツァは相手選手から妨害行為を受けており「あれはファウルだ。いったいUEFAの人たちは何をやっているのか。少なくとも2mの距離からはみていたよ」と指摘。

その後にドルトムントは、アンドレ・シュールレのゴールで1点を返すも反撃はここまで。試合を振り返ってみれば、シュメルツァが語ったように敗戦にふさわしい試合内容を露呈してしまったといえるだろう。第2戦は敵地ザルツブルクにて、来週の木曜のに行われる。2得点以上のリードを得て勝ち抜けることこそが「僕たちの目標だ」とシュメルツァ。ただそれと同時に「そのためには改善していかなくてはならないポイントがあるよ」とも付け加えている。