ブラジル代表、ベルギー代表と世界のトップクラスの強豪、それも南米とヨーロッパのそれぞれとテストマッチを行なうことができました。ベースとなる部分はもうチームとして固まったのでしょうし、この2試合はそれが揺らぐような戦いでは決してなかったと思います。

 今は勝点でいえば0ポイントですが、ここからいかに1ポイント、あるいは3ポイントへ変えていくか。ワールドカップに初めて日本代表が参加した1998年からずっと続く日本の課題。今の日本のトップ選手たちが、そこにどんな自分なりの答を見出し、チームのベースに肉付けしていくのか。この2試合を頭に留めながら、これからの7か月、そして本大会での闘いぶりを見ていきましょう。

【著者プロフィール】
岩政大樹(いわまさ・だいき)/1982年1月30日、山口県出身。J1通算290試合・35得点。J2通算82試合・10得点。日本代表8試合・0得点/鹿島で不動のCBとして活躍し、2007年からJ1リーグ3連覇を達成。日本代表にも選出され、2010年の南アフリカW杯メンバーに選出された。2014年にはタイのBECテロ・サーサナに新天地を求め、翌2015年にはJ2岡山入り。岡山では2016年のプレーオフ決勝に導いた。今季から在籍する東京ユナイテッドFCでは、選手兼コーチを務める。