一方で就任から3試合で3ドロー。未勝利での発進となったマルティン・シュミット監督だが、これまでヴォルフスブルクの歴史のなかでも、3戦未勝利でスタートした監督が3人存在する。

そのうちの1人は、監督交代時の火消し役としてチームを軌道に修正してきた、ファンから愛されるロレンツ=ギュンター・ケストナー氏だ(1勝2分から勝利)。そしてその前にチームを率いていたスティーブ・マクラーレン氏も3連敗から4試合目で初勝利をおさめている。ちなみにフェリックス・マガト氏に至っては、4試合連続未勝利でのスタートとなったものの、5試合目でのケルン戦で勝利した。

「これからいい一ヶ月を過ごせるという自信はある。プレッシャーもあるがね。」とマネージャーを務めるオラフ・レッベ氏はコメント。今回の代表戦期間を利用して、シュミット監督は2週間にわたり取り組むことができている上に「選手たちの意識の変化」に対する期待感を示している。

ただしこれから迎える相手はレヴァークーゼン、シャルケ、ホッフェンハイムと強豪ぞろいとなっているが、それでもここまで12位とプレッシャーのかかる状況に「確実にいえることは、我々は勝ち点を稼いでいかなくてはならないということだよ」と危機感も募らせた。


なおそのレヴァークーゼン戦にて、主将のマリオ・ゴメスが出場可能かについては不透明となったままだ。同選手は足首の靭帯を損傷したことによりドイツ代表参加を辞退、個人練習を行いながら回復に務めており、火曜日もチーム練習参加を見合わせた。

さらにジャン=ルカ・イッテルも大腿筋の負傷によりドイツU19代表から早期に離脱。別メニューをこなす姿が見受けられている。ただし両選手とも、今週中でのチーム練習復帰がみこまれており、まだレヴァークーゼン戦での出場の可能性はのこされているところだ。