米ニューヨークを訪問している韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は22日未明(日本時間)、トランプ米大統領と首脳会談を行い、北朝鮮問題などを協議した。両首脳は韓国の最先端の軍事資産獲得と開発などを通じ、強固な韓米連合防衛態勢を維持・強化することで合意した=21日、ニューヨーク(聯合ニュース)
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【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)の尹永燦(ユン・ヨンチャン)国民疎通首席秘書官は22日の会見で、韓米日首脳会談でトランプ米大統領が韓国の対北朝鮮人道支援方針について「相当怒った」などと日本の一部メディアが伝えたことに対し、「悪意のある報道」だとして「強い遺憾」を表明した。

 日本のメディアは、米ニューヨークで22日未明(日本時間)に行われた韓米日首脳会談で、韓国が800万ドル(約9億円)相当の北朝鮮向け人道支援を決定したことを巡り、日米が北朝鮮への圧力を損ないかねないとして「慎重な対応を求めた」と伝えた。日本テレビは首相同行筋の話として「トランプ大統領は相当、怒っていた」などと報じた。

 これに対し尹氏は「同席した韓国の関係者は、そうした報道は全く事実ではなく、意図的な歪曲(わいきょく)があるようだと話していた」と説明した。その上で「首脳会談での対話内容は公式会見以外の場で話さないのが外交慣例にもかかわらず、事実とかけ離れた内容が日本政府筋の話として報道されていることに、強い遺憾を表明する」と述べた。

 尹氏によると、トランプ氏は人道支援に関する文大統領の話を聞き、あり得ることだとの趣旨で短く発言したとされる。