探偵歴10年以上、浮気調査に定評がある、リッツ横浜探偵社・山村佳子が目撃した、男と女の浮気事情をご紹介。

パートナーがいる男女の恋愛の詳細を、美人探偵・山村佳子がその事件簿から解説します! 

浮気がバレた後の夫婦関係、浮気調査のポイントはどこなのかも紹介。

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今回の依頼者は、原田依子さん(仮名・37歳)。外資系のメーカーに勤務するキャリア女性で、海外の名門大学を卒業し、2か国語を自在に操ります。クールな美人顔にモデルのようなスタイル、東京都目黒区の一戸建てに住み、大型犬を飼っていて、趣味はマラソンと水泳という、今のトレンドを地で行くようなカッコよさ。カウンセリングルームには、目の下にクマを浮かべ、疲れたような雰囲気でいらっしゃいました。旦那様の浮気疑惑が持ち上がってから、なかなか眠れなくなり、体重も3kg落ち、白髪が増えたと語っていました。

対象者となる旦那様は商社勤務。福山雅治さんに似ている美男子ですが、中堅私立大学出身ということがコンプレックスだそうです。年齢は依子さんより4歳年上の41歳で、2人は結婚3年です。

「夫が私のキャリアに嫉妬したささいな口論の間に、“離婚したい”と言い出したことが、そもそもの浮気疑惑のきっかけです。その後、まるく納まったのですが、離婚という単語が出るというのがショックで。1年くらい前からレスになり“あやしい”と思うこともあったのですが、なかなか切り出せなくて。やはり、どうしても浮気しているという事実には向き合えないですよ。やっぱり、今でも怖いです。夫は結婚当初はとても優しい人だったのですが、この1年くらいは、“テメエ”とか“うるせーんだよ”など日常会話で多用するようになりました。それまではきれいだった言葉がとても乱暴になったのです。LINEのやりとりもぞんざいになって、人が変わったようになってしまったんです」

依子さん夫婦が結婚したきっかけは、出会い系ラウンジだった

「私のキャリアを言うと、日本の男性のほとんどが引いてしまって、全然相手にされないんですよね。30歳から夫と結婚する34歳まで、苦しい婚活の暗黒時代を過ごしました。たぶん、100人以上の男性にフラれたんじゃないかと。外国の方ともお付き合いしたのですが、やはりコミュニケーションがアクティブ過ぎて、体育会系で地味な性格の私はついて行けず……。同じようなキャリアで、お互いに癒し合えるような人が良くて頑張りました。友達と相席系のラウンジに行き、夫に話しかけられて交際し、トントン拍子に結婚できて3年間幸せに暮らしていたのに、いつから流れが変わってしまったのか、私が何か悪いところがあったのかと、自分を責める日々です」

パートナーの浮気を、自分が悪かったからだと責める依頼者様は比較的多くいます。このまま結婚生活を続けるためにパートナーにガツンとお灸をすえたいのか、相手と別れさせたいのか、それとも離婚を優位に進めるための証拠が欲しいのかと、私達は依子さんにお尋ねしました。

「そのすべてなんですよね。夫は私と結婚するとき借金が100万円あり、それを肩代わりしたんですよ。借金の理由は派手な生活と、前の奥さんとの間に1人娘がいて、その養育費を送っていること。結婚を機に家を買ったのですが、頭金は私の実家が出し、私名義でローンを組みました。その目黒の家に住んでいて、生活費もほとんど入れないで、夫の希望の犬まで飼っているのだから、離婚するとなったらそれ相応の精神的苦痛を与えたいと思います。1人になるのは怖いけれど、このまま放置すると、ナメた態度がエスカレートすると思って。元の夫に戻ってくれるならいいのですけれど」

それでも、やはり独身に戻るのは嫌だと言う依子さん。

「でもこのままだと、夫は家事もせずにだらだらと家に居座って、私が夫と犬の世話をして年をとっていくんですよね……。そうなると、何のための私の人生なんだと思ってしまいます。やはり白黒はっきりさせて、けじめをつけたいです。調査をお願いします」

学生時代は勉強に明け暮れていたと言う、依頼者・依子さん。都内の中高一貫校から中堅私立大学に進学し、遊び上手な旦那様に惹かれてしまったと語る。

 調査依頼で出てきた3人の女性への冷淡な態度、その理由とは……?〜その2〜に続きます