130有余年の歴史を誇る老舗「青柳総本家」

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創業1879(明治12)年、130有余年の歴史を誇る老舗の「青柳総本家」。名古屋の定番みやげである「青柳ういろう」や、ロゴマークの“柳に飛びつくカエル”をモチーフにした「カエルまんじゅう」など、ロングセラーの銘菓が並ぶ名古屋を代表する名店だ。

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■ ういろう=名古屋名物の認知を広げた立役者

しろ、くろ、抹茶、上がり(あずき)、コーヒー、ゆず、さくら――名古屋出身の人であれば、一度はこの「青柳ういろう」のCM曲を口ずさんだことがあるはず。そんな名古屋で親しまれる「青柳ういろう」が全国に名を知らしめたのは、東海道新幹線が開通した1964(昭和39)年。当時、唯一東海道新幹線の車内販売の許可が下りた「青柳ういろう」は、新幹線の車内販売を通して知名度を広げ、名古屋名物としてのイメージを定着させていった。

■ 大切な人に贈りたい“プレミアムなういろう”

2015年に“プレミアムなういろう”として販売を開始した「青柳ういろう ひとくち 濃茶・和三盆」(8個入り1296円〜)。主原料である米粉に愛知県産のコシヒカリを使用し、濃茶と和三盆2つの味を展開している。プレミアムなのは、素材や味だけではない。洗練されたデザインが評価を受け、「日本パッケージデザイン大賞2017」の「贈答品・詰め合わせ品部門」において金賞を受賞している。県外に住む人への贈答用はもちろん、結婚式の引き出物にもぴったりだ。

■ 「ういろうをもっと気軽に…」。限定販売のひとくち生ういろう

ういろうは「みやげ物」としてのイメージが強いが、店舗限定でのみ販売する「ひとくち生ういろう」(各130円〜)は自分用にも購入してみたい逸品だ。密封包装をしていないため日持ちはその日限りとなるが、「地元の人に、ういろうをもっと気軽に食べてもらいたい…」との思いで開発された同商品は、わざわざ店舗に足を運んででも味わいたい。中でも人気の味が、白ういろうに抹茶のういろうを二層に重ね、たっぷりの小豆をのせた「宇治しぐれ」(141円)。ほかにも、おいも(141円)、さくら(141円)、こしあん(141円)などがあるので、好みのフレーバーを見つけてみたい。

■ ロゴから生まれたカエルまんじゅう。その愛らしい表情に注目を

「青柳総本家」のロゴマークである“柳に飛びつくカエル”の「カエルまんじゅう」(3個入り270円)。1989(平成元) 年の製造開始後、その愛らしい見た目も好評を博し多くの人に愛されるロングセラーになっている。今では同社の看板商品として定着し、4月中旬〜8月下旬の抹茶あん、9月初旬〜12月中旬のおいもあん、12月中旬〜2月中旬のチョコあん、2月中旬〜4月中旬のさくらあんなど、季節のフレーバーも販売。

■ KITTE名古屋店限定、愛らしいカエルが浮かぶ「カエルのミルク風呂」が新登場

そんなカエルまんじゅうを使った新商品として登場したのが、青柳総本家KITTE名古屋店のイートイン&テイクアウト限定で味わえる「カエルのミルク風呂(390円)」。風呂に見立てた冷たいミルクシェイクの中に、ニッコリ笑うカエルまんじゅうが浮かぶ。甘さ控えめのこしあんに、ミルクのまろやかさがマッチする新感覚のスイーツとして人気だ。

その年、その季節によって使う素材の品質を職人が確かめ、“変わらぬ味”を守り続けている青柳総本家。時代を見据えながら繊細な商品を生み出し続けている老舗の挑戦は終わらない。【東海ウォーカー/吉川明里】