妊娠女性の多く悩ませる「つわり」。しかし妊娠中の女性が抱える悩みは実は「つわり」だけではなりません。ここではあまり人に知られていない、妊娠中の女性が抱える3つの意外な悩みについて紹介したいと思います。妊娠を希望している女性だけでなく、将来子どもが欲しいと考えている男性陣こそ頭に入れておきましょう。

お腹に謎の黒い縦線が現れ毛が生えてくる!

本来男女共に、お腹の中心には通称「正中線」と呼ばれる縦線が存在しています。ただ色がなかったり薄かったりすることで大抵の場合は確認することはできません。しかし女性が妊娠した際、この正中線がはっきりと現れることがほとんど。経験者によれば、お腹にくっきりと黒の縦線が現れたので誰かがマジックでいたずらしたのかと思った、というほどで、知らなければぎょっとする現象ですよね。この現象は、妊娠を機に女性のエストロゲンやプロゲステロンなどのホルモンの分泌が活発化し、メラニン色素が刺激されるため現れる症状だといわれています。

時間の経過と共にこの正中線は消えていくそうですが、なかなか消えず、人知れず悩んでいる方もいるようです。メラニン色素の刺激により、シミも普段より濃くなりますし、乳首も黒くなり、体毛も濃くなります。お腹周りにフサフサと毛が生える女性も少なくありませんが、いずれも産後ゆっくり解消しますので、あまり気にしないようにしましょう。

精神的に不安定になるマタニティブルーは当たり前

女性は妊娠を機に生じるホルモンバランスの乱れや、妊娠に伴うストレス等が原因で、あらゆる感情変化に悩まされる通称「マタニティブルー」に悩まされます。マタニティブルーの具体的な例としては、急にイライラしたり、何かと不安になったり、理由もなく涙もろくなったりなど。妊娠中は精神が不安定になると言いますが、まさにこのマタニティブルーがそれにあたります。ちなみにパートナーに触れられたくなくなるのもマタニティブルーの症状のひとつです。これから赤ちゃんが無事に生まれてくるのか、無事に育てられるのか、特にはじめての妊娠は不安でいっぱい。

ホルモンの乱れと体調の不安定さ、それに気持ちの不安定が重なり、マタニティブルーは非常に厄介です。またこれは産後も続きます。「産後うつ」と診断されることもありますが「産後クライシス」、「育児ノイローゼ」など人によって症状も異なります。とにかく周りのサポートと「焦らずゆっくりママになる」という気持ちが大切です。「もうお母さんなんだから」「ママなんだからしっかりしなくちゃ」「母親なんだからそれくらい」なんて言葉は厳禁です!

ひどい喉の渇きに悩まされる

妊娠中、つわりの症状の一つとして「食べづわり」があります。つわりの症状ではなくても「食欲が止まらない」という妊婦は多いもの。そして食欲の暴走とともに激しく喉が乾く、喉が渇きやすいというのもよくある妊娠中の現象です。女性は妊娠の際、女性ホルモンのプロゲストロンの分泌が活発化するので、身体が水分を蓄えようと作用したり、新陳代謝が上昇し汗が出やすくなったりします。そのため妊娠中はいつもより喉が渇きやすくなるのです。多い人では1日に4〜5ℓ飲んでいても足りない、と言います。

それと同時に妊娠中は膀胱が子宮に圧迫されることで頻尿になります。摂取水分量が増えれば相乗作用でさらにトイレの回数が増えることに。これを我慢して膀胱炎になる妊婦は非常に多いのです。そのために海外ではクランベリージュースが推奨されているほど。男性陣は「またトイレ?」と思わず、やさしく見守ってあげてください。


writer:サプリ編集部