いまの仙台はひとつ上の段階に進んだと思っている。共有するものが増え、一人ひとりのアイデアが増加し、選べる選択肢は当初よりも多くなった。だからこそ、勝つためにプレーを整理する必要性があると感じている。
 
 ユアスタ初ゴールを決めた拓真に関して言えば、今はやれることが多くなり、サッカーを面白いと感じながらプレーしているのではないか。あとは相手との駆け引きのなかで、どれを選ぶか。
 
 今までなら1つしかなかったプレービジョンが2つ、3つになったなかで、適切なものを適切なタイミングで選べるかどうかが必要になってくるだろう。
 
 ただ、これも拓真がしっかりと成長している証拠。だから、嬉しくもある。チームも一緒で、ここを乗り越えたら必ず強くなれる。相手の圧力を感じながら、ゲームの流れを読み、そのなかでどのプレーを選ぶのか。
 
 それをより的確に、より早くすることができれば、必然的に勝利を掴めると思っている。
 
構成●古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)
 
※渡邉監督の特別コラムは、J1リーグの毎試合後にお届けします。次回は7月1日に行なわれる17節・G大阪戦の予定。お楽しみに!