原子力機構は13日、茨城県大洗町にある日本原子力研究開発機構の施設で作業員が被ばくした事故で、退院した5人の作業員から聞き取った事故当時の詳しい状況を明らかにした。NHKニュースが報じた。
 
 6日の事故当時、男性職員が放射性物質の入った金属製の容器を開けようと、ふたを固定していたボルトを緩めた際、「シュ」という音がしたという。この時点では、周囲の汚染は確認されなかったとして作業を続けたとのこと。しかし、ボルトを外すと容器の中から「モヤモヤ」とした何らかの物質が漏れてきたという。ここで5人の作業員は重大な事故が起きたと判断。外部に事故の状況を知らせ、汚染の拡大を防ぐために部屋に内側から鍵をかけ、別の出入口も外側から目張りをするよう求めたという。

被ばく事故 作業員の被ばく状況が明らかに(NHKニュース)