わたしたちの歯を健康に保つ上で絶対に欠かせない歯磨き。口臭ケアや虫歯予防などのためにわたしたちが毎日行っているこの歯みがきですが、自分では毎日正しい歯磨きを実践できているつもりでも、意外と間違った歯磨きを実践している人が多いものです。歯科医に指摘されてはじめて気づいたという方もおられるようですが、誰でも間違いがちな悪い歯磨き習慣について紹介したいと思います。

1. 朝食のすぐ後にだけ歯磨き

起床したばかりのわたしたちの口内には、一晩かけて増殖した膨大な数の内毒素が存在しています。この内毒素は身体のあらゆる組織を破壊する力をもっていることで知られているので、身体に吸収されるのは絶対に阻止したいところ。そのため歯磨きも行わぬまま朝食を摂ることによって、蓄積された内毒素が身体に吸収されることとなります。これを防ぐため、起床後は朝食の前に歯磨きを行うのが正解。朝食後も軽くみがいておけば不潔になる心配もありません。

2. 歯ブラシを濡らして歯磨き粉をつける

歯磨きを行う際に、歯ブラシをたっぷり濡らし歯磨き粉をつけているという方は間違いです。歯ブラシを濡らして歯磨き粉をつけると、泡立ちが良くて一見よさそうにも見えます。しかし歯磨きには研磨成分やフッ素といった、水で流されやすい有効成分が含まれています。歯ブラシを濡らして歯磨きをつけることで、これら有効成分が洗い流されてしまうので、歯磨きの効果を十分に発揮できなくなるのです。歯磨きの際は、歯ブラシを濡らさず歯磨きをつけてみがくようにしましょう。実際やってみるとその方が泡立ちが良いことを体感できます。

3. 歯磨き後何度も口をゆすぐ行為

歯磨きで口の中をきれいに洗浄した後は、口の中の浮いた汚れを洗い流すため、何度も口をゆすいでいる方がいますが、これも間違いです。歯磨きでゆすぐ前には、歯磨き粉によるフッ素等の有効成分が口内に漂っています。しかし何度も過剰に口を注ぐことでこれら有効成分が洗い流されてしまうのです。歯をみがいた後は、汚れや泡を含んだ唾液をいったん吐き出し、10cc程度の水で軽く口をゆすぐようにしましょう。

賛否両論の「食後すぐの歯磨き」

食後すぐの歯磨きと、食後30分は経過してからの歯磨き、と意見がありますが、現在は後者の方がスタンダードになってきています。しかし前者を続けて歯が最悪の結果となった、という報告は見られません。両者の意見に決着がついているとはいえず、各々の好きなやり方、あとは状況に応じたケースバイケースで歯磨きを行って大丈夫だといえそうです。


writer:サプリ編集部