東急線の駅ホームでは近頃、床に「QRコード」が貼られている場合があります。スマートフォンで読み取ると、表示されるのは暗号めいた数字。いったい何のために貼られているのでしょうか。

タブレットで読み取ることで

 田園都市線の三軒茶屋駅(東京都世田谷区)など、東急電鉄の駅ホームでは近頃、床面にQRコードが貼られていることがあります。

三軒茶屋駅ホームの床に貼られている謎のQRコード。左は拡大したもの(2016年2月、中島洋平撮影)。

 そのQRコードをスマートフォンで読み取ってみると、「10,2,2」といった謎の数字が現れました。東急電鉄によると、このQRコードは一般利用者向けのものではないそうです。

「駅係員が、車椅子のお客さまなどをご案内する際に利用するものです。QRコードを駅係員がタブレットで読み取ることで、お客さまが列車のどの位置へ乗車されたのかを、お客さまが降車する予定の駅へより早く、正確に伝えます」(東急電鉄

 ちなみに「10,2,2」は、「10両編成の2号車、2番ドア」を意味しているそうです。

【画像】ホームにある謎のQRコード、読み取ると…

QRコードを読み取ると、「10,9,1」などの数字が表示される(2016年2月、中島洋平撮影)。