「超特急」でのお茶目なキャラは封印! 松尾太陽がクールなイケメン男子高校生に
7人組音楽グループ「超特急」の7号車・タカシこと松尾太陽が、初めて単独でスクリーンに登場する。映画『一週間フレンズ。』は、高校生の祐樹(山崎賢人)と1週間しか記憶がもたない同級生・香織(川口春奈)のピュアなラブストーリー。祐樹の親友・桐生将吾として本作への出演が決まったときの気持ちを「夢かな?」と思ったと振り返る松尾にとって、この仕事はずっと望んでいた俳優としての道を大きく切り開くチャンス。作品への想いや、共演者とのエピソードをたっぷり語ってくれた。
撮影/川野結李歌 取材・文/新田理恵 制作/iD inc.
――初めての単独映画出演ということで、完成した作品をご覧になった感想から教えてください。
『一週間フレンズ。』は既に漫画の原作があって、アニメもあって、今回は待望の映画化です。この作品には独自の世界観があり、観ていてあったかい気持ちになってもらうことがすごく大事だなと思っていました。完成した作品を観たときにそれを感じることができたので、すごく良かったなと思っています。そして、観たらちょっと笑顔になれたり、喜怒哀楽もある作品だなと思いました。
――松尾さんが演じた桐生将吾という役は祐樹の親友で、クールなイケメン男子という設定です。ご自身に似てる部分があれば教えてください。
桐生ってよくまわりを見ていて、客観視してることが多いんですよね。自分もまわりを見ないと不安になったりすることがあるので、桐生みたいにカッコいい感じではないんですけど(笑)、そういう部分が似てるんじゃないかなって思います。
――桐生は、祐樹が香織のことで奮闘する様子をそっと見守っているばかりで、ちょっともどかしくも感じました。
そうなんですよね。でもたぶん、彼のシーンには毎回、しゃべっていなくても何か思うところがあるんだろうな…という部分があるんです。そんな、心配していても素直に言えないところは、自分も似てるなと思います。自分も、「こういうふうに言いたいけど照れくさいな」と思うことがよくあるので。
――ひとりで秘密を抱える祐樹を見ていて、「桐生に打ち明けてしまえばいいのに!」って思ったのですが(笑)、松尾さんはどうでしたか?
僕も、思うことがあるんだったら言ってほしいんだけどなとは思いましたね。だからこそ、最後のほうのシーンで祐樹が話してくれたときは嬉しかったです。
――ここで詳しくは言えませんが、桐生が祐樹にかける言葉にはグッときました。
本当ですか? あそこは自分の中でも、本当にそう感じた気持ちなんですよね。普通の人だったら(香織のことを)絶対に諦めてると思うんですよ。でも、彼の諦めない気持ち、あたって砕けろという気持ち、がむしゃらな気持ち、それでも香織がいい! っていう気持ちがすごく映像を通しても伝わってきたので、祐樹を応援したい気持ちになりましたね。
――もし実生活で、悩んでいる友だちがそばにいたら、どう接するタイプですか?
聞いてあげますね。
――どちらかというと聞き役?
どちらかというと。でも、できる範囲でアドバイスしたりもします。それで、少しでも相手の気持ちが軽くなるのであれば、何か言ってあげたいです。
――山崎さんとは親友役ということで、その距離感を作るために心がけたことはありますか?
「作る」っていうことはしなかったですね。実は、以前から山崎くんとは知り合いだったので、お互い気を遣うこともなく演じることができたんじゃないかなって思います。自分が中学生ぐらいのときから知ってるんですよ。
――出会いのきっかけは?
事務所の演技レッスンです。そこで山崎くんが話しかけてくれたのが最初でした。
――では、お互い一緒にがんばってきたという感覚もあるのでしょうか?
そのときに、「いつか共演したいね」ってふたりで話してたんです。この映画への出演が決まったときに、そのことを思い出して、すごく感慨深い気持ちになりました。
――「超特急」に加わる前にもお芝居はされてらっしゃいましたが、もともと俳優をやりたいという思いが強かったのでしょうか?
僕はもう、もともと俳優志望だったので。
――今回の役もオーディションで決まったそうですね。
そうです。今回はすごく大きな役をいただけて、しかも、とても人気のある原作漫画の映画版っていうことだったので、もう「夢かな?」って(笑)。目が覚めたら夢だった…みたいなことないかな? ってホントに思ったんですよ!
――出演が決まったあと、超特急のメンバーにも報告しましたか?
メンバーが全員いるところで報告させてもらったんですけど、みんなすごく喜んでくれました。撮影中も、「いま(撮影は)どんな感じなの?」とか「共演者のみんなとはどうなの?」とか聞いてくれました(笑)。
――超特急としてのお仕事と、今回のお仕事とでは、ご自身の中で向き合い方に何か違いはありました?
全然違いましたね。超特急には超特急の空気感があるんですけど、俳優としてひとりで活動するときは、自分で作っていかないといけないので、「セルフでやる」っていうのが新鮮でした。
――それは大変でしたか? それとも、楽しかったですか?
前半大変、後半楽しい、でしたね。
――グループの中では最年少で、みんなの弟的な存在ですけど、映画の現場での松尾さんの立ち位置は?
“弟感”ということで言うと、立ち位置は変わらなかったと思います(笑)。
――そうなんですか? 役柄はクールですが…。
映像の中と、カメラの外では全然違いましたね。完全に、僕はずっといじられキャラでした(笑)。自分では意外だったんですけど、みなさんが僕のことを「ムードメーカー」と言ってくださって。主演のおふたりも、すごくいじってくださって…。
――「いじってくださって」って…(笑)。
超特急でボーカルをやっているので、「あの曲歌ってよ」とかよく言ってくださるんですよ。
――川口さん出演のドラマ『探偵の探偵』(フジテレビ系)の主題歌、『Beautiful Chaser』とか?
言われました! というか、あの曲をめっちゃリクエストされました(笑)。学園モノで、ほんわかした空気の作品なのに、その現場でハードロックの曲を歌うという、前代未聞の空気作りをしました(笑)。
――もしやアカペラで?(笑)
アカペラでお送りしました(笑)。でも、すごく楽しかったですし、そういうことがあったからこそ、自分の中で緊張して硬くなっていた部分がどんどんほぐれていきました。ホントにありがたいなって思いました。
撮影/川野結李歌 取材・文/新田理恵 制作/iD inc.
「心配していても素直に言えない」役柄との共通点
――初めての単独映画出演ということで、完成した作品をご覧になった感想から教えてください。
『一週間フレンズ。』は既に漫画の原作があって、アニメもあって、今回は待望の映画化です。この作品には独自の世界観があり、観ていてあったかい気持ちになってもらうことがすごく大事だなと思っていました。完成した作品を観たときにそれを感じることができたので、すごく良かったなと思っています。そして、観たらちょっと笑顔になれたり、喜怒哀楽もある作品だなと思いました。
――松尾さんが演じた桐生将吾という役は祐樹の親友で、クールなイケメン男子という設定です。ご自身に似てる部分があれば教えてください。
桐生ってよくまわりを見ていて、客観視してることが多いんですよね。自分もまわりを見ないと不安になったりすることがあるので、桐生みたいにカッコいい感じではないんですけど(笑)、そういう部分が似てるんじゃないかなって思います。
――桐生は、祐樹が香織のことで奮闘する様子をそっと見守っているばかりで、ちょっともどかしくも感じました。
そうなんですよね。でもたぶん、彼のシーンには毎回、しゃべっていなくても何か思うところがあるんだろうな…という部分があるんです。そんな、心配していても素直に言えないところは、自分も似てるなと思います。自分も、「こういうふうに言いたいけど照れくさいな」と思うことがよくあるので。
――ひとりで秘密を抱える祐樹を見ていて、「桐生に打ち明けてしまえばいいのに!」って思ったのですが(笑)、松尾さんはどうでしたか?
僕も、思うことがあるんだったら言ってほしいんだけどなとは思いましたね。だからこそ、最後のほうのシーンで祐樹が話してくれたときは嬉しかったです。
――ここで詳しくは言えませんが、桐生が祐樹にかける言葉にはグッときました。
本当ですか? あそこは自分の中でも、本当にそう感じた気持ちなんですよね。普通の人だったら(香織のことを)絶対に諦めてると思うんですよ。でも、彼の諦めない気持ち、あたって砕けろという気持ち、がむしゃらな気持ち、それでも香織がいい! っていう気持ちがすごく映像を通しても伝わってきたので、祐樹を応援したい気持ちになりましたね。
――もし実生活で、悩んでいる友だちがそばにいたら、どう接するタイプですか?
聞いてあげますね。
――どちらかというと聞き役?
どちらかというと。でも、できる範囲でアドバイスしたりもします。それで、少しでも相手の気持ちが軽くなるのであれば、何か言ってあげたいです。
山崎賢人との共演は「感慨深い気持ちに」
――山崎さんとは親友役ということで、その距離感を作るために心がけたことはありますか?
「作る」っていうことはしなかったですね。実は、以前から山崎くんとは知り合いだったので、お互い気を遣うこともなく演じることができたんじゃないかなって思います。自分が中学生ぐらいのときから知ってるんですよ。
――出会いのきっかけは?
事務所の演技レッスンです。そこで山崎くんが話しかけてくれたのが最初でした。
――では、お互い一緒にがんばってきたという感覚もあるのでしょうか?
そのときに、「いつか共演したいね」ってふたりで話してたんです。この映画への出演が決まったときに、そのことを思い出して、すごく感慨深い気持ちになりました。
――「超特急」に加わる前にもお芝居はされてらっしゃいましたが、もともと俳優をやりたいという思いが強かったのでしょうか?
僕はもう、もともと俳優志望だったので。
――今回の役もオーディションで決まったそうですね。
そうです。今回はすごく大きな役をいただけて、しかも、とても人気のある原作漫画の映画版っていうことだったので、もう「夢かな?」って(笑)。目が覚めたら夢だった…みたいなことないかな? ってホントに思ったんですよ!
――出演が決まったあと、超特急のメンバーにも報告しましたか?
メンバーが全員いるところで報告させてもらったんですけど、みんなすごく喜んでくれました。撮影中も、「いま(撮影は)どんな感じなの?」とか「共演者のみんなとはどうなの?」とか聞いてくれました(笑)。
撮影現場ではムードメーカー 共演者から無茶ぶりも?
――超特急としてのお仕事と、今回のお仕事とでは、ご自身の中で向き合い方に何か違いはありました?
全然違いましたね。超特急には超特急の空気感があるんですけど、俳優としてひとりで活動するときは、自分で作っていかないといけないので、「セルフでやる」っていうのが新鮮でした。
――それは大変でしたか? それとも、楽しかったですか?
前半大変、後半楽しい、でしたね。
――グループの中では最年少で、みんなの弟的な存在ですけど、映画の現場での松尾さんの立ち位置は?
“弟感”ということで言うと、立ち位置は変わらなかったと思います(笑)。
――そうなんですか? 役柄はクールですが…。
映像の中と、カメラの外では全然違いましたね。完全に、僕はずっといじられキャラでした(笑)。自分では意外だったんですけど、みなさんが僕のことを「ムードメーカー」と言ってくださって。主演のおふたりも、すごくいじってくださって…。
――「いじってくださって」って…(笑)。
超特急でボーカルをやっているので、「あの曲歌ってよ」とかよく言ってくださるんですよ。
――川口さん出演のドラマ『探偵の探偵』(フジテレビ系)の主題歌、『Beautiful Chaser』とか?
言われました! というか、あの曲をめっちゃリクエストされました(笑)。学園モノで、ほんわかした空気の作品なのに、その現場でハードロックの曲を歌うという、前代未聞の空気作りをしました(笑)。
――もしやアカペラで?(笑)
アカペラでお送りしました(笑)。でも、すごく楽しかったですし、そういうことがあったからこそ、自分の中で緊張して硬くなっていた部分がどんどんほぐれていきました。ホントにありがたいなって思いました。