醤油の醸造に使われた「たる」を食事スペースとして改造し、巨大なたるの中で鉄板焼きを食べられるお店が大阪・岸和田にある「山麓苑」です。たるの中で食事をするというユニークな店舗コンセプトが気になったので、実際にお店に行ってジューシーな焼き肉を食べてきました。

たるの店:山麓苑<岸和田・炭火鉄板焼・樽小屋・たる>一番人気

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山麓苑の住所は「大阪府岸和田市河合町1221-2」。阪和自動車道の貝塚ICと岸和田和泉ICからそれぞれ車で10分ほどの距離です。

入口の巨大な看板が目印です。



かなりの上り坂&カーブなので、ゆっくり登っていきます。



あまりにも急な上り坂なので、「登りはギヤー1で エアコンは止めて登って下さい」という看板も。



「心臓破りの麓坂」という看板もあるほど、かなりの急勾配です。



坂を上がっていくと、「本日営業」の文字。高架を抜けた先には駐車場があります。



上を見上げると、さっそくたるを発見。



山麓苑では、犬を連れてきて食事するのもOKとのこと。



桜や紅葉など、山麓苑の四季を紹介する新聞。



ジンギスカンに使われている羊について。



なお、飲食物の持ち込みは禁止とのこと。



お店の入口には、巨大なたぬきがいました。



たぬきの足元には、鯉が泳いでいる小さないけす。



近づくと鯉が口をパクパクさせてきます。



6月上旬に訪れたところ、敷地内のあちこちであじさいが咲いていました。





あじさいはおよそ150種、1000〜1500本が植えられているとのこと。



受付に向かって細い坂道を登っていきます。



食事スペースは、醤油の醸造に使われた巨大な「たる」を改造して作られています。元となったたるは、泉南・熊取・播州方面の蔵元から買い受けたとのこと。それぞれのたるが4名〜20名用の個室になっています。



広い敷地内に、いくつもたるが並んでいます。



たるで作られた個室がたくさん並んでいる様子は、以下の360度写真で確認できます。

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たると大広間を合わせて44部屋あり、合計で378名を収容可能。



たるの入口はこんな感じで、扉が取りつけられています。



入口の脇には靴箱。



この個室は、たるを横に倒して作られていました。床に座って食事をするようになっています。



入口のまわりが植物で覆われていて、隠れ家っぽい見た目のたるもあります。



たるの周りにはイルミネーションが飾り付けられていました。



机が設置されて掘りごたつ式になっている個室もあります。





4名用のたる。



360度写真は以下の通りです。

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最大20名を収容可能な広い個室。



複数のたるを組み合わせて作ってあり、中はかなり広め。



360度写真は以下から見ることができます。

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たるの外には、冷暖房設備を設置。



ドアの上部に十二支の瓦が飾ってある個室もありました。



大きめのたる。



中は円形の座席とちゃぶ台がありました。



2階へ上がれるところも。



というわけで店員さんに案内されたたるに到着。



机の上には、メニュー表、お皿、お箸、トングが用意されています。



専用の鉄板も置いてありました。



換気扇と夏用のクーラー。



冬用の床暖房も設置されています。



換気扇の換気口はこんな感じで壁に設置。



窓から見える外の景色は自然いっぱい。



鉄板焼きのメニューには、羊肉を使ったジンギスカンや、国産牛肉、海鮮、鶏肉などがあります。



お肉の他に、スープ、ご飯もの、サラダ、一品料理、デザート、ドリンクなど。



各個室には電話があり、これを使って注文するシステムです。



注文すると、店員さんが炭をおこした七輪を持ってきてくれます。



机に開けられた穴に七輪をセット。



七輪の上に鉄板をのせて、スプレーで油を吹き付けて準備完了。



まずは「ラムセット」(1皿税込3320円)と「もやし」(税込167円)が到着。ラムセットには、もやしや、にんじん、たまねぎ、とうもろこしといった野菜がついています。



お肉の焼き方は、机の上に置かれている説明を参考にすればOK。



さっそくお肉を鉄板に並べて焼きます。



じゅじゅーといい音を立ててお肉が焼けていきます。



野菜もどんどん投入。鉄板の中央に肉、フチに野菜を置くことで、野菜が肉の脂を吸っていい感じに焼けます。



お肉が焼けたら、タレをかけて食べます。



食べてみるとお肉は非常にやわらかく、非常にジューシーに焼き上がっています。羊肉によくある臭みは全く気にならず、パクパクと食べることができ、あっさりとした醤油風味のタレがお肉によく合っていました。



ネギをのせると、さっぱりと食べられます。



野菜はお肉から出たあぶらを吸って、野菜のうまみが引き立っていました。



続いて届いたのは「ラムチョップ」(1本税込530円)と、「ラムタン」(税込597円)。



「海鮮盛り合わせ」(1皿税込2511円)も到着。



ラムチョップをドーンと鉄板にのせて豪快に焼きます



野菜や海鮮もどんどん追加。



海鮮盛り合わせに入っているのは、えび、かに、いかなど。



ラムタンは、ラムセットの羊肉と同様に、臭みは全くナシ。独特の歯ごたえがあり、かめばかむほど肉のうまみが染み出します。



ラムチョップはゆっくりと時間をかけて焼くことでジューシーな仕上がりに。



豪華にかぶりついて食べてみると、歯で簡単にかみ切れるほど柔らかく、肉厚なので「今、お肉を食べている!」という満足感が非常に高め。



えびやいかも鉄板で焼くことで、香ばしく焼き上がります。



ラム盛り合わせには卵が1個ついてくるのですが、オススメの手順通りに鉄板のフチで卵焼きを作ろうとすると焦げ付いて大失敗してしまいました……。



2個目の卵は、もやしをこんもりと鉄板に載せて、卵を中央に載せて蒸し焼きのようにしてみるとうまく焼くことができました。



黄味の内側は半熟というベストな焼き上がり。



もやしはラム肉のあぶらを吸ってうまみとシャキシャキの食感が楽しめます。



ラム以外のお肉も食べてみようということで、「ヘレステーキ」(税込3618円)を注文。



鉄板でバターを熱して、ニンニクを投入。



ヘレステーキをじゅわーと焼いていきます。



あぶらが口の中でとろけて、お肉のうまみがあふれ出します。一口サイズながらも、満足感は非常に高い一品でした。



食事後に、さらに敷地内を散策してみました。入口付近の360度写真は以下の通り。

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あじさいが飾られた水槽。



長いヒレが特徴で「天女の羽衣」とも呼ばれるヒレナガゴイが泳いでいました。



鉄板焼きに使用する鉄板とかんてき(七輪)は、それぞれ受付で購入することが可能です。



受付のある建物の隣には、犬を連れてきて自由に遊べるドッグランがあります。



中はこんな感じ。



ドッグランの中にも食事用の個室が設置されていて、犬を遊ばせながら食事することができます。





ドッグランを訪れた犬や猫の写真。



山麓苑のマスコットたちもいます。



ケージの中で寝ていた猫。



パグは暑さでお疲れの模様。



トイプードルなど、合計で6匹の犬や猫がいます。



駐車場からは、大阪湾も見える散策路「登路百段」へと行くことが可能となっていました。



山麓苑の営業時間は11時から22時までで、定休日は不定休のため、電話してからお店に行くのがベターです。また、食事の代金と別途で1時間あたり1人216円(小学生以下108円)の貸切料金が必要となっています。