インターネットの海は広大で、数えきれないほどの噂が漂っている。美味しかったラーメンに敬意を表して、「スープまで飲み干しました」という意味で行うという「伏せ丼」の風習もその1つだ。一見信じがたい風習だが、ネット上では時々目撃談が報告されており、「もしかしたら......」と思わせる存在感がある。

そこで、Jタウン研究所は「『伏せ丼』って実在するの?」をテーマに、都道府県別でアンケート調査を行った(総得票数623、2016年2月24日〜3月14日)。はたして、その結果は――。

よかった...そんな風習はなかったんだね...あれ?

多数を占めたのは「そもそも初耳だ」の70%で、次点が「聞いたことはある」の28.7%だった。やはりこれはネット上で語られる噂、実体は無いようだ......と、Jタウン研究所研究員は胸をなでおろした。



だが、「実際にやったことがある」が0.8%、「お店で見たことがある」が0.3%を得票し、極めてわずかながらも、伏せ丼が実在する可能性が出てきた。

地域別だと、「実際にやったことがある」人は東京に2人、栃木、千葉、愛知に1人ずつ、「お店で見たことがある」人は東京と神奈川に1人ずつ分布している。

世界レベルの視点で見るとあの国の人口とほぼ同じ

この結果から計算すると、伏せ丼を行う人の割合は1万人あたり約80人になる。東京都の人口は約1350万人。その内の約10万8000人は伏せ丼を行っていることになる。

世界規模で考えると、更に恐ろしい数字が明らかになってしまった。

アメリカ国税調査局の公式サイトによると、2016年の世界人口はおよそ73億人。そのうちの0.8%となると5840万人という大きな数字だ。これはイタリアの人口に匹敵する人数である。これだけの人数が行っているのなら、もはやマイノリティとは言えないのではないだろうか?

そもそも全人類がラーメンを食べているのか、麺を食べない地域もあるのではないか、サンプル数が足りていないなどの点には目を瞑って頂きたい。