抜け毛や薄毛を悪化させない!美しい髪をキープする正しいケア法

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抜け毛や薄毛は更年期の症状と思われがちだけど、日本化粧品検定協会の代表理事で、コスメコンシェルジュとして活躍している小西さやかさんによると、最近は20〜30代で悩みを抱えている人も多いそう。

「ドラッグストアなどにも、若い女性向けにスカルプケアアイテムが数多く並んでいます。ただし、頭皮の状態は人それぞれ。慎重に選んで正しく使うことが重要です」(同)

抜け毛や薄毛の主な原因には、遺伝など、自分では対処できないものもあるけれど、中には自分でケアできる場合もあるそう。

「特に、“血行不良”と“頭皮の毛穴の皮脂汚れ”はセルフケアができます。対処法は次の通りです」(同)
◆頭皮がかたくなっている「血行不良タイプ」

体が冷えている人は、頭皮がかたく、血流も悪くなっている可能性が。そうなると、毛根に栄養が行き渡らなくなるので、抜け毛や薄毛に悩まされる人も少なくないそう。

対策としては、入浴中の頭皮マッサージがおすすめ。頭皮用ブラシや防水タイプの頭皮マッサージ機、シャンプー前後に使用するタイプの、頭皮の血行促進効果があるローションやヘッドスパクリームなどを使って、頭皮の血流を促して。入浴後、髪を乾かした後に使う、血行促進効果のある育毛剤を使ってマッサージをすると、さらに血流アップ。

◆普段から頭皮がベタつきがちな「頭皮の毛穴の皮脂汚れタイプ」

毛穴に皮脂汚れが詰まっていると、髪がきちんと育たず、抜けやすい状態を作ってしまう危険が。これはふだんのシャンプーで汚れが落としきれていない状態。放置しておくと、薄毛が進行する可能性も。

対策としては頭皮の汚れをしっかりと落とす効果のあるスカルプケアシャンプーを毎日使って。次の手順で洗うと、汚れをきちんと落とすことができる。

1 シャンプーを適量手にとり、泡立てる。
2 泡立てたシャンプーを次の5箇所にわけてのせる。頭頂部1カ所、左右の耳の上部分の頭皮2カ所、後頭部1カ所、えりあし1カ所。
3 耳の後ろに両手の指先を軽くあてて、上下に小刻みにゆらしながら頭皮をやさしく刺激する。
4 頭頂部に向かって指先を少しずつずらしながら、同様にやさしくマッサージする。
5 頭頂部から後頭部、えりあしにかけて、指全体で頭皮を包み、左右に動かして洗う。
6 3〜5を繰り返す。

また、カラーリングやパーマなども抜け毛や薄毛の原因になるとか。心配な人は頻度を減らして。

抜け毛や薄毛の原因がわかったら、今日から適切なケアを。いつまでも美しい髪を保つために、そのケアを実践しよう!

小西さやか
日本化粧品検定協会の代表理事を務める。大手化粧品メーカーでの6年間の研究開発の経験を活かし、科学的視点から美容、コスメを評価できるスペシャリスト“コスメコンシェルジュ”として活動中。その知見から無駄なお手入れを省いた最短最適な美容法「なまけ美容」を推奨。今まで、毎週200種以上の化粧品を評価。その鋭い評価が好評で、各種の雑誌やメディアで新作コスメの評価を担当している。著書は「日本化粧品検定協会(R)公式 コスメの教科書―1級・2級対策テキスト」(主婦の友社)、「なまけ美容入門―「科学的な分析」でムダを省いたキレイの魔法」(主婦の友社)、「90パーセントのクチコミは間違っている?!  勘違いだらけのコスメ神話 (ビーズアップビューティブック)」(スタンダードマガジン)、「効果が9割変わる「化粧品」の使い方 すっぴんも、メイク後もキレイな人の習慣」(青春出版社)。