我々はミランであり、勝たなければいけない。25日のインターナショナル・チャンピオンズカップでのインテル戦を前に、シニシャ・ミハイロビッチ監督は言い訳をしようとしていない。負傷や長距離移動のストレス、悪天候によりピッチで練習できなかったことに隠れようとはしていないのだ。

ミハイロビッチ監督は、インテルとのダービーで良いプレーと良い結果を期待しているとはっきり口にしている。

「私にとっては、ミランのベンチでの初のダービーだ。インテル相手に勝つことに慣れたい。技術、戦術、フィジカル、気迫と、あらゆる点で改善を期待している。開幕まで1カ月あることは事実だ。だが、我々は良い練習をしている。私はいつも言っているが、ダービーとは戦うものではなく、勝つものなんだ。簡単じゃないだろう。だが、我々はミランだ。常に勝利のために戦う義務がある」

カルロス・バッカとルイス・アドリアーノは、少なくとも先発にはならないだろう。

「彼らは少しコンディション面で遅れている。開幕には間に合うだろう。これまでのクラブでそうだったように、彼らがミランでも違いをつくってくれることを願っているよ」

ミハイロビッチ監督は改善点について、次のように述べている。

「インテンシティー、組織力、チームスピリットだ。だが、それはミランだけじゃなく、どのチームにもあてはまることだね。失点に関してだが、問題は守備だけじゃなく、チーム全体にある。守備は全体でやるもので、FWから始まるんだ。もっと集中し、バランスを取れれば、失点は減るだろう」

マーケットについて語りたがらなかったミハイロビッチ監督だが、ミランが狙うアレッシオ・ロマニョーリについては、楽観的なコメントを残している。

「ロマニョーリがローマを去るなら、ミランに来るだろう。(ズラタン・)イブラヒモビッチ? 来るのは自由だよ。飛行機代があるかどうかは知らないけど。冗談はさておき、誰が来るかに関係なく、我々は素晴らしいチームだ」

最後に、親友であるロベルト・マンチーニ監督やデヤン・スタンコビッチ氏のインテルと対戦することについて、ミハイロビッチ監督はこう述べている。

「サッカーと友情は別物だ。今年、サポーターは我々がミラノのレストランで一緒に食事するところを目にするようにもなるだろう。だからこそ、ダービーは特殊な味わいとなるかもしれない。そして、ミラニスタにとっては勝つことがより楽しくなるはずだ。ロベルトとデキ(スタンコビッチ氏)の幸運を願っているが、順位表ではウチの下になってもらいたいね」