韓国メディアのNEWSISは22日、韓国国内の反日感情は、日本人全体ではなく、日本の安倍首相に向けられているものだという分析がでてきたと報じた。(イメージ写真提供:(C) Mykhaylo Palinchak/123RF.COM)

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 韓国メディアのNEWSISは22日、韓国国内の反日感情は、日本人全体ではなく、日本の安倍首相に向けられているものだという分析を報じた。

 記事によれば、韓国のアサン政策研究院が22日に発表した「韓日関係に関する誤解と真実」という報告書の中で、2015年6月までの調査結果において、安倍首相の好感度が日本の好感度より低かった点が目立ったと伝えた。

 続けて同報告書は、日本と安倍首相に対する韓国人の評価には温度差があるとし、安倍首相の好感度は2014年1月の靖国神社参拝直後では、10点満点中「0.99点」で最低値を記録したほか、2015年1月は「1.79点」と好感度を少しあげたが、同期比の日本に対する好感度は「3.25点」であったと報じた。

 これらについて、同研究院のキム・ジユン世論計量分析センター長は「日本と安倍首相に対する韓国人の好感度の差は、過去3年間の中で最高値だ」とし「今後も両国の緊張が続けば、安倍首相に対する韓国人の好感度はさらに低くなるだろう」と述べたうえで、結論からすれば韓国人の反日感情は、日本や日本人というよりは安倍首相を介してより強くなったと述べたと伝えた。

 加えて、同センター長は歴史問題もあげながら、島根県が条例で制定した「竹島(韓国名:独島)の日」に政府が内閣府政務官を派遣し、島根県に訪れたり、安倍首相の靖国神社参拝や慰安婦強制否定発言などで韓国人を刺激しほか、「安倍首相の歪曲された歴史認識と民族主義的言動が韓国人の反感を呼び起こしただろう」と述べたと報じた。(編集担当:木村友乃)(イメージ写真提供:(C) Mykhaylo Palinchak/123RF.COM)