「華の都」とか「光の街」といった別名とは裏腹に、パリおよびパリジャン・パリジェンヌはガサツさと戦闘的な態度で鳴らす、そういう街でもある。街並や建築はもちろん美しいが、近寄ってみれば細かい粗がけっこう目立つのは知られた話で、だからこそ文明の粋、その昇華といえる洗練や美が尊ばれる側面がある。そしてシトロエンはただフランス車であるのみならず、パリ発の自動車メーカーであることを自ら任じて止まないことを忘れ