明治期の日本美術は急激な西洋化で存亡の危機にあった。そのとき日本美術の危機を救ったのが、『The Book of Tea』(茶の本)などを著した思想家の岡倉天心だった。岡倉天心は英語が堪能で、戦前のアメリカで差別発言をぶつけられたときも、英語で華麗に切り返したとされている。クリスティーズジャパンの山口桂社長の著書『死ぬまでに知っておきたい日本美術』(集英社新書)より紹介しよう――。■古美術と骨董はどう違うのか?