「できなかったことを叱るよりも、いいところをほめて育てる」という方針は、教育分野ではすっかり主流になった。その影響で「叱る」のは、以前と比べるとずっと勇気のいる行為になり、反対に「ほめる」ことはずっと気楽なったわけだが、当の「ほめられる側」は、そのことをどう考えているのだろうか。もちろん、どんな人にも承認欲求はあり、子どもでも大人でもほめられること自体はうれしい。しかし、「無条件に」というわけでは