北朝鮮北部の両江道(リャンガンド)。中国との国境を流れる鴨緑江に面した地域を除いてほとんどが2000メートル級の山に囲まれた高原地帯で、平均高度は1339メートルにもなる。気候的に稲作ができないこの地域の人々は昔から、エンバク、アワ、キビ、ジャガイモなどの雑穀と川魚を糧にして生き抜いてきた。そんな貧しい両江道の人々にとっての手頃な収入源のひとつが、山に自生している薬草だ。旬を迎えた両江道の山々には、多くの