「夏目漱石の本はありますか?」。ある埼玉県立高校の学校図書館に、生徒が訪ねてきた。その様子から、図書館や読書に慣れていないと感じた司書が、漱石の本を紹介しながら詳しく話を聞くと、入試の面接対策のために有名作品を借りにきたという。しかし、有名作品を突然、1冊だけ読んでも付け焼き刃の感想にしかならないと考えた司書は、生徒と会話しながら興味を持てそうなジャンルを提案。生徒は紹介された本棚から数冊を借りて