日本経済新聞社が運営する中国語ニュースサイトの日経中文網は19日、「日本企業、中国の模造品対策で打った奇手」と題する記事を掲載した。同記事は中国の大手ポータルサイト新浪網なども転載。コメント欄や中国版ツイッターの微博(ウェイボー)には「賢い方法だ」などと評価する声が寄せられている。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本経済新聞社が運営する中国語ニュースサイトの日経中文網は19日、「日本企業、中国の模造品対策で打った奇手」と題する記事を掲載した。同記事は中国の大手ポータルサイト新浪網なども転載され、コメント欄や中国版ツイッターの微博(ウェイボー)には「賢い方法だ」などと評価する声が寄せられている。

 まず取り上げたのは、コクヨの“模造品対策”だ。コクヨは中国市場でのオフィス家具販売に着手した。同社製品は品質面や機能性で極めて優れていたが、価格が極めて高かった。

 台麗弁公のオフィス用椅子に出会ったのは2009年、上海で開催された見本市の会場だった。コクヨ製品の「コピー」だった。台麗弁公の製品を詳細に見た結果、製造技術は高いことが分かった。コクヨは同社との「合作」を決めた。資本提携や技術指導も行った。台麗弁公が日本のことも中国のことも熟知する台湾企業だったことにも助けられたという。

 コクヨは2011年、中国最大のノートメーカーである、何如文化用品公司を買収した。同社はノート分野におけるコクヨの代表的ブランドである「キャンパスノート」のコピー商品を販売していた。デザインは「瓜二つ」で「Campus」のロゴの部分を「Gambol」としていた。

 記事は、ホンダが2001年に自社製オートバイのコピー商品を生産していた中国企業を買収したことなども紹介した。

 微博には「パクリ業者を消滅させるだけでなく、協力者にするんだね。敵を作らない、よい方法と思う」」、「頭を使って商売をしているなあ」などの声を寄せられた。

 革命歌のひとつである「遊撃隊の歌(ゲリラの歌)」の歌詞から「銃も大砲もない。敵がわれらのために作ってくれる」の部分を引用した人もいる。コクヨにとって本来は敵であった台湾企業が、「これならば提携も考えられる」と判断可能な水準まで技術を高めていたことを指すと思われる。

 新浪網は同記事を「軍事・大国の布局」のカテゴリーで掲載した。“愛国的傾向”の強い読者が多く読んだせいか、反日的な書き込みも目立つが、「日本人は賢い。中国の庶民だって馬鹿じゃない。じゃあいったい、だれが馬鹿なんだ」、「初期のころならパクリも許せる気がするど、パクリばかりじゃダメだよな」、「今、中国国内には日本ファンも多いよ!」といった書き込みなどが寄せられた。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)