優勝したマリア・シャラポワ

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◇6日◇東京体育館◇東レ・パンパシフィックオープンテニス6日目

 勝利が決まった瞬間、両手を大きくつきあげた。シャラポワの今大会そして今季初優勝。ファイナルセット・タイブレークまでもつれ込んだ熱戦を制したのは、ロシアの若き女王だった。

 最後までどちらが勝ってもおかしくない試合だった。相手は世界ランク1位、全豪準優勝、今大会過去4度の優勝、そして同2連覇中のリンゼイ・ダベンポート(アメリカ)。189cmの長身から繰り出す強烈なサーブとストロークを武器に、相手を力で圧倒するテニスは今日も健在。一方のマリア・シャラポワ(ロシア)は、フットワーク良くボールを拾い、常にアグレッシブな攻撃をしかけていく。

 第1セットは6-1でシャラポワ、第2セットは3-6でダベンポートが取ると、続く第3ゲームは開始から12ゲーム、すべてサービスゲームをキープし6-6でタイブレークに突入した。シャラポワがダベンポートのセカンドサービスを狙い、リターンエースを決める。6-2。4度のマッチポイント。しかしダベンポートも粘りを見せ6-5まで追い上げる。しかし最後の最後、シャラポワがクロスで振ってできたオープンコートにフォアのストレートを突き刺し試合を決めた。

 今大会初優勝、そしてツアー通算8勝目(今季初)。7日発表される世界ランクで自己最高の3位になることも確実になった。WTAの規則により、今年シャラポワが日本で試合をするのは今日が最後。来年日本で試合をするときには、世界ランク1位の称号を手に入れていることだろう。今後も当分シャラポワから目が離せそうにない。

 ◇シングルス決勝
 ○マリア・シャラポワ(ロシア) - リンゼイ・ダベンポート(アメリカ) 6-1,3-6,7-6(5)