オランダ代表としてWBCにも出場したアンドリュー・ジョーンズ。気になる去就は・・・ [Getty Images]

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 助っ人外国人による国内移籍が目立つ近年のプロ野球界。今シーズンもペーニャを放出したオリックスがDeNAからブランコを獲得し、ブランコを流出したDeNAが巨人からロペスを獲得するなど、玉突き的な移籍が毎年のように見られ、定番化しつつある。

 全く未知数な新外国人を発掘するよりも、ある程度働きが計算できることから人気を博す日本での経験を持つ助っ人たち。ここでは、今年NPBのチームを退団となり、未だ去就が決まっていない外国人選手に注目した。

 まずは、オリックスを退団したウィリー・モー・ペーニャ。13年のシーズン途中に右膝半月板の手術を行ったこともあり、ソフトバンクを自由契約となった大砲はオリックスで見事に復活。140試合に出場し、自己最多の31本塁打をマークした。しかし、オフには単年契約を提示する球団と、複数年契約を希望するペーニャの間で折り合いがつかず、退団する運びとなった。

 退団にあたり、4番候補を探している楽天が興味を示したが、パイレーツからギャビー・サンチェスを獲得。立花球団社長は、年明けに「(補強は)終わりではない」と話し、ペーニャや3Aでプレーしたアンドリュー・ブラウンらがその候補として挙げられているが、果たしてどうなるか。

 その楽天を退団し、去就が未定となっているのがアンドリュー・ジョーンズ。MLB通算434本塁打を記録し、オールスター5回、ゴールドグラブ賞10回を誇るスーパースターであり、日本でも楽天初優勝時の4番打者として語り継がれて行くであろう“レジェンド”は、引退説も囁かれる。

 シーズン終了後、「野球人生を日本で終わりたい。このチームで終わるのが一番と思っている」と語っていたが、自由契約となってしまったジョーンズ。当初ロッテがデスパイネの去就次第で獲得に乗り出すと言われていたが、デスパイネの残留が決定し、水に流れた。

 最後に、去就が未確定となっている選手の中でも、日本での年数や実績を加味してより注目を集めそうな選手を以下にピックアップしてみた。ほとんどのチームが2015年シーズンを戦う体制を整えたとは言え、今後キャンプ中のケガや開幕直前のアクシデントにより、緊急補強を強いられる球団が出てくる可能性というのは大いにある。再び名前を見かけることになるかもしれないNPB経験助っ人たちから、今後も目が離せない。

● ウィリー・モー・ペーニャ

外野手 右投右打 33歳

NPB通算[3年]:325試 率.262 本54 点182

● クレイグ・ブラゼル

内野手 右投左打 35歳

NPB通算[7年]:670試 率.269 本133 点412

● アンドリュー・ジョーンズ

外野手 右投右打 38歳

NPB通算[2年]:281試 率.232 本50 点165

● ジョン・ボウカー

外野手 右投左打 32歳

NPB通算[3年]:239試合 率.239 本24 点78

※年齢は満年齢