英バブアーがデザイナー相澤陽介を迎えた新ライン本格始動 ロンドンでプレゼンテーション

写真拡大

 英国ブランド「バブアー(Barbour)」が9日、「ホワイトマウンテニアリング(White Mountaineering)」のデザイナー相澤陽介を迎えたファーストライン「ビーコン ヘリテージ レンジ バイ ホワイト マウンテニアリング(Beacon Heritage Range by White Mountaineering)」の2シーズン目となる2015-16年秋冬コレクションを発表した。ロンドンで開催中の「ロンドンコレクションズ:メン(LONDON COLLECTIONS:MEN / LCM)」の公式スケジュールに初参加し、本格的なプレゼンテーションを開催した。(取材・写真・文:村瀬昌広) 英バブアーがデザイナー相澤陽介を迎えた新ライン本格始動の画像を拡大

 相澤陽介は「服を着るフィールドは全てアウトドア」をコンセプトに、デザイン性、実用性、技術の3つの要素を兼ね備えたデザインが特徴。「バブアー」と協業する「ビーコン ヘリテージ レンジ バイ ホワイト マウンテニアリング」は、今シーズンを本格的なスタートと位置付け、「LCM」初日にロンドン市内のスイスチャーチで新作を発表した。 「バブアーには、あくまで定番的な考え方が必要。そこに毎回、新しいものや面白いものを加えて、少しずつモダンにしていきたい」(相澤)という新作コレクションでは、100年以上続く「バブアー」の伝統に個性がミックスされた。オリジナルの迷彩柄が特徴で、前回は「ジャポニズム」をテーマに葛飾北斎の「富嶽三十六景」から着想したウェーブプリントを使用していたが、今回は「バブアー」の創業地サウス・シールズの海を撮影し、迷彩のグラフィックに落とし込んでいる。 ラインナップは、防水性の高いオイルド加工が施されたマウンテンパーカや、切り替えのダッフルコートなど、アウターやシャツといったウェアをメインに約30型。会場では、モデルを使ってレイヤリングを見せるアプローチで、重厚感のあるスタイルを提案した。「バブアー」の本質やディテールを継承しつつ「ホワイトマウンテニアリング」の個性が際立っているが、あくまでも「世界中の店舗に並んだ時に、違和感が無く受入れられるようにしたい」という考えだ。アウトドアウェアのスタイルではブーツが定番だが、次シーズンに向けてオリジナルのスニーカーの制作も視野に入れているという。(取材・写真・文:村瀬昌広)