向こう2週間も、南の海上で台風や熱帯低気圧が発生しやすい状況です。台風や熱帯低気圧は日本に影響を及ぼしやすく、動向に注意が必要です。来週は、一時的に秋の空気が流れ込むでしょう。

台風14号は西へ進み発達する予想 今まさに台風シーズン 今後の傾向

きょう14日午前3時、小笠原近海で、台風14号が発生しました。
台風14号は、動きが遅く、あす15日頃から進路を西へとる見込みです。南の海上を進む間は、あまり速度を上げることはなく、発達するでしょう。

台風14号は、大東島地方や沖縄本島地方に、16日から18日にかけて接近する可能性があります。沖縄では、台風の接近に伴って、荒れた天気になる恐れがあります。

台風14号の予報円は大きく、進路は定まっていない状況です。
9月に入ってから日本に影響を及ぼした台風11号、12号も、進路がある程度定まるまで、時間を要しました。これは、夏に日本付近を勢力の強い高気圧が覆っているときによくみられます。

今まさに台風シーズンです。今後も、南の海上で次々に台風や熱帯低気圧が発生しやすい状況です。
今年は秋の深まりは遅く、今後発生する台風も、夏の性質を持って、ノロノロと進み、日本に長い時間、場合によっては広い範囲に影響がでる可能性があります。
もう一つ特徴的なことは、台風14号もそうですが、今年の台風は、北緯20°以北と日本に比較的近い所で発生しやすくなっています。今後もこの傾向で、台風が発生すると、日本に影響を及ぼしやすいでしょう。

シルバーウィークにかけて天気の特徴

向こう2週間の天気は、台風の動向次第というところが大きいですが、今のところの資料では、日本付近を覆う高気圧が、今週末頃から一時的に勢力を弱めるでしょう。台風14号は、この高気圧の縁に沿って進み、進路を次第に東よりにとって、九州などに近づくことも考えられます。台風14号の動向に注意が必要です。

来週は、日本付近で夏の空気と秋の空気がぶつかり合い、前線が延びるでしょう。広く曇りや雨で、雨の降り方に注意が必要になることもあるでしょう。
というのは、上空に寒気が流れ込み、大気の状態が不安定になるため、雨雲が発達しやすいのです。そればかりか、南の海上から熱帯低気圧が北上するなどした場合は、熱帯由来の非常に暖かく湿った空気が流れ込むことになります。この場合は、あちらこちらで雷雨になることもあるでしょう。

シルバーウィークにかけて気温の特徴

今週は蒸し暑い日が続きそうです。
来週は、日本付近で秋の空気が優勢になる見込みです。九州から関東でも、最高気温は30℃に届かない日が、数日続く可能性があります。夜の気温も、25℃を下回る日がある見込みです。

といっても、来週の秋の空気は一時的です。今年は、彼岸を過ぎても残暑が厳しいでしょう。体調管理にお気をつけください。