松本人志「最後に食事会を…」母が語る“父子確執”の真実

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「人志は、厳粛に葬儀の務めを果たしてくれました。お焼香の際も、一回一回心を込めているのがわかりました」と語るのは松本人志(51)の実母・秋子さん(80)。8月31日放送のトークバラエティ番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、松本は実父・譲一さんが亡くなっていたことを告白した。享年81。8月18日に静かに息を引き取ったという。

そんな父について、松本のある発言が話題を呼んだ。彼は番組中で「折り合いが良くなかった」と明かしたのだ。さらに彼はツィッターで《親父が死んだ…オレは悲しまない。あの人とはいろいろあったからな》とつぶやいている。その後、各メディアで“父子の確執”が報じられた。本誌が兵庫県尼崎市に住む実母・秋子さんのもとへ向かうと、かねてから面識のあった記者にお茶を出してくれながらこう語り始めた。

「それは人志の誤解ですよ。お父さんは、人志のことをずっと思っていました。ただ、父親は男の子に細かいことまで言いません。人志も子供でしたから、お父さんをそんなふうに思ってしまったのかもしれません」

 父子の気持ちが遠のいていったのは、なぜなのか。かつて松本は、芸人の道へ進むことを父に猛反対されたと語っている。「絶対に無理や」という父に対して、彼は「絶対に成功してやる」と決意を固めた。だがブレイクしてからも、松本は父から一度も褒められなかったという。そこには、松本自身も知らない父の想いがあったようだ。

「お父さんにはジェラシーがあったのでしょう。だって、あの子が自分より面白いから(笑)。人志は高校を卒業してすぐ吉本に入りましたので、お父さんとじっくり話す機会はなかった。けどテレビに出るようになると、お父さんは人志を褒めていたんですよ。『ようやっとるなあ』と口癖のように言っていました。また『人志にも、人志のことを面白いと言って好きになってくれたファンにも、ほんまに感謝したい』とも言っていました」

 最後まで思いを伝えることができなかったのは、昔かたぎで照れ屋な父親だったからなのかもしれない。だが、そこは親子。松本は5年前に結婚した妻(31)と愛娘(4)を連れて大阪へ。そこで家族揃った初めての食事会を開いていた。

「実は昨年末、人志が『お父さんと一緒に家族みんなで食事をしよう』と提案してくれたんです。嬉しかったのは、人志のお嫁さんと娘も来てくれたこと。お父さんはこのとき初めて人志の娘に会うことができたんです。何度も『かわいいなぁ』と言って喜んでいました。あの子が提案して連れて来てくれたお陰です。本当に『ありがとう』と言いたいです」