世界27万人以上の人に見守られているネコとは?(後編)

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 あなたは「こむぎ」という一匹の猫を知っていますか?
 実はこの「こむぎ」、世界中の人々から注目を浴びています。

 その舞台は写真共有SNSサイト「インスタグラム」。そこで「こむぎ」は、27万人以上のフォロワーたちに向けて愛らしい姿を振りまいています。
 「こむぎ」には深刻な持病があります。
 でも、飼い主のtomoさんにじゃれたり、遊んだり、眠ったり…1人と1匹の生活はとても楽しそうです。

 そんな「こむぎ」との日々がつづられたフォトエッセイが『こむぎねこ』(tomo/著、主婦の友社/刊)です。
 そして今回、新刊JPは『こむぎねこ』の著者であるtomoさんにインタビューを行いました。昨日の前編に続き、後編をお伝えします!

◇    ◇    ◇

――どんなときにこむぎちゃんの写真を撮ろうと思うのですか?

tomoさん(以下敬称略):普段の暮らしの中で、ふとこむぎを見て可愛いなと思った時に撮っています。それと、背景が白い写真が好きなのでこむぎが壁際にいる時に撮っています。

――「インスタグラム」は画像の加工が手軽にできますが、こむぎちゃんの写真にエフェクトをかける際に、工夫している点、気をつけていることはありますか?

tomo:統一感がある写真が好きなので、フィルタは一つしか使っていません。インスタグラムを始めた当初は色んなフィルタを使ってみましたが、だんだんこむぎに合った好きなテイストが決まってきて今の写真に辿りつきました。

――フォトエッセイ『こむぎねこ』について、実物の本が完成して手に取ったときの感想について教えて下さい。

tomo:出来上がったカバーの写真を見てひとりで思わず「可愛い〜!」と言ってしまいました(笑)本の紙質もイメージ通りで、思ったとおりの本が出来て感激しました。


――このフォトエッセイの見どころ、読みどころについてお聞かせ下さい。

tomo:見どころは表情豊かなこむぎの顔の写真です。この約3年間の思い出が詰まったたくさんの写真が載っているのですが、こむぎがふとした瞬間に見せる、思わず笑ってしまう表情の写真を見ていただけたらと思います。読みどころは自分で言うのも照れくさいのですが、こむぎと一緒に乗り越え築いてきた信頼関係、また、猫と暮らす幸せなライフスタイルにほっこりできるんじゃないかと思います。

――このインタビューの読者の皆様にメッセージをお願いします。

tomo:動物と暮らすということは、その子の生涯の責任を持たなくてはなりません。私も一人暮らしで働いている中、さらに病気を持った猫と暮らすことはとても覚悟がいることでした。それでも病院の先生によく相談をし、家族や友人の助けもあってなんとか暮らしていけるようになりました。この本を読んで、こんな私でも出来たことだから、病気を持った子でも引き取ろうとか、一緒に暮らそうと思ってくださる方が増えると嬉しいです。こむぎのように、恵まれない環境にいる猫たちが少しでも多く幸せになれることを心から願っています。小さな君が教えてくれる、大切なこと、こむぎは本当にたくさんのことを私に教えてくれました。これからも一緒に頑張って行きたいと思います。

(了)