市場で見かけるぶどうは、だいたい紫から黒と言った濃い色のものか、マスカットなどのグリーンというのが通常です。

ところがネット上には「レインボーグレープ」と呼ばれるカラフルな7色のぶどうの写真がいくつか存在するようです。

「偽物じゃないの?」「本物だとしたらどんなブドウ?」と話題になっていたので、真偽のほどを確認してみました。

 


わっ、本当にカラフル! まるでアイスキャンディのような色合い。

もともとはフェイスブックで広がっていった画像で、これは信頼出来る写真かどうかを疑問視する声も多く、その信憑性を調べているところがありました。

結論から言うと、ブドウは紫、黒、赤、緑のようにいろんな色合いの品種がありますが、熟したときに何色ものカラフルなぶどうになることはないそうです。

上記のうち、左上と右下の写真は「カラーブラインド」“Color Blind - Worth1000 Contests”という、色の効果を争う写真のコンテストでエントリーされたもので、それがインターネットで広がっていったものだそうです。

つまり、この2つはフェイク。

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なんだ、がっかり、と思うところですが、あれ、でも2つだけ?

ということは、右上と左下の写真……

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なんとこの2つは本物のブドウの写真だそうです!

これらはブドウが成長する過程で、色が変わるときに起こる初期状態だそうで、ブドウの栽培用語では“veraison”と呼ばれています。

ただしあくまでこの色調は一時的なもので、全体が熟してしまう頃には一色になるため、レインボーカラーのぶどうを市場で見ることはありません。

レインボーグレープという種を売っている業者もあるそうですが、最終的にカラフルなブドウが収穫出来るかどうかは、甚だ怪しいとのことです。

残念ながらレインボーグレープを食べることはできませんが、成長過程に観賞して楽しむという意味において、とても美しい果物であるようです。

Rainbow grapes can occur as grapes ripen and turn from green to purple

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