「とくしま4Kフォーラム2014」、4K/8K新事業企業が集結。生涯一度のW杯8K生中継パブリックビューイングが実現
全国トップレベルの高速回線網が敷設された徳島県では、そのインフラ環境を活用し、デジタルコンテンツ関連およびIT企業関連産業の誘致を積極的に取り組んでいる。
昨年の秋に、4K/8K配信サービスに関する実証実験を県と連携して行った神山町にて、4K関連の最新技術を探る「全国4K祭」が株式会社プラットイーズ(および株式会社えんがわ)の音頭で開催された。今回、そのイベントの成功をばねに、規模を拡大したイベント「とくしま4Kフォーラム2014」が開催される。場所は徳島県の大型アリーナ「アスティとくしま」内の第2、3、5、6会議室及び展示ギャラリー。開催期間は2014年6月15日から20日までの6日間で、入場は無料(ただし、基調講演、セミナーは有料)。
一般向けのプレイベントは初日から3日間で、業界関係者イベントは18日から。業界関係者向けイベントに参加する場合は、事前申込が必要となっている。一般向けには15日から3日間、「4K入門ワークショップ」と「GoProワークショップ」といったデジタルコンテンツ関連のワークショップやセミナーが設けられている。
業界関連者向けには3つの会議室にて、それぞれ総務省、家電メーカー、放送事業者から4Kを活用した新事業などの取り組みについて講演が開催。また4Kコンテンツ上映のほか、数十社による4K関連機器展示なども実施される。
そしてイベント開催期間がブラジルW杯開催中という機会を利用し、NHKによる「2014FIFAワールドカップ」8Kパブリックビューイングが行われる。これはNHKとNTTとの共同による超高臨場感ライブ映像伝送の実証実験の場でもある。
6月15日は10時から「日本×コートジボワール」戦、また16日には「アメリカ×ガーナ」、20日には「日本×ギリシャ」の計3試合の生中継が伝送される。生中継時間以外も日本戦の録画を投影する。日本から約1万8,000km離れたブラジルから国際共用IP網を介して、国際標準のメディア伝送規格MMTにNTTが開発した強力で低演算負荷の誤り訂正技術を適応させ、8Kスーパーハイビジョンの高信頼・安定した伝送を行う。
(山下香欧)