「日本はまだ舐められている」 内田篤人がW杯で「覆したい」現状
「肉離れだと思ったんですけど、ちょっと強めの。ここ（太ももの裏）に一本電気がバァって走って後でビデオみたら自分から“交代して”って言ってたんで。今までサッカーやってきて初めて自分から外に出るって」。
ケガした状況をこう説明した内田は「ドイツの先生が3人くらい出てきて手術って全員言ってました“オペだ”って。“いつするの？”って言ったら“明日する”って言うから“それは困るから日本に帰らせてほしい”って言って。代表のドクターと話をしながら（手術を）するかしないかを決めて。そこまでは（手術を）するもんだと思ってたんで僕も。（W杯に）間に合わないんだろうなと思ってました」と一度はW杯出場を諦めそうになったことを明かす。
また、「バドミントンの子が全部キツイ練習終わった後に、“ちょっとコソ練行ってきまーす”みたいな。俺も付いてって見たいと思って。一人でサーブの練習をしているんですよ。誰もいない体育館で。そういうのを見て“俺もコソ練してたな”と思って。今は全然やってない。そういうのにすごい気付かされました。最初、俺頑張ってたじゃんって」と色々と思うところもあった模様だ。
そんな内田は「ケガもあって先生とかリハビリの人とかに助けてもらって、その人のためにも試合に出なきゃいけないと思いました」とW杯に向けた想いを述べたが、事実、復帰戦となったキプロス戦ではゴールを決めた後、真っ先に向かったのは前田弘アスレチックトレーナーや池田浩ドクター、早川直樹コンディショニングコーチのもと。内田を支えてくれたスタッフ達と喜びを分かち合った。
さらに「日本っていう国はヨーロッパでまだ舐められている」という、もう一つの内に秘めた想いを吐露した内田は、「チーム内で話をしてても“日本代表に誰いる？”って言われて“長谷部”っていうと“いやいや2部じゃねぇか”って。“清武も2部だろ”。本田っていうと“本田？”って。そこもカチンとくるんですよ。“アイツ何した？ヨーロッパで”って。俺はそれを覆したい」と意気込んだ。
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