「雰囲気はだいぶ良くなった。勝利は助けてくれるものだしね」

ミランの練習場ミラネッロには落ち着きが戻っている。アドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は、今のミランがかなり良い時期にあるとうかがわせた。

「結果が出れば全員の役に立つ。監督にも、選手にも、クラブにも、サポーターにもね。負けているときはすべてが悪く、勝っているときはすべてが良いんだ。スポーツとはサイクルだということを、私は28年間やってきて知っているんだよ」

ちょっとした靴の中の小石を取り除くには、最適のタイミングだろう。

「(アデル・)ターラブも本田(圭佑)も中盤にバランスをもたらしてくれた。(アディル・)ラミも守備で非常にうまくやっている。2週間前までは、すべてがダメかのようだった。だが今では、誰もが1月のマーケットはヒットしたと言っている」

7日のジェノア戦でセリエA初ゴールを挙げた本田について、ガッリアーニ代表取締役はこう述べた。

「本田はアジア最高のサッカー選手だ。彼に背番号10を託したことを、私はまったく後悔していない。我慢が必要なんだよ。彼はチームもリーグも変わったんだ。ロシアから来て、すぐにポンっと適応することはできなかったんだよ。だが、彼は才能のある選手だ」

ミランは3連勝、ここ4試合で勝ち点10と、再生に向かっている。欧州カップ戦の舞台は、もうただの蜃気楼ではなくなった。だが、ガッリアーニ代表取締役は慎重だ。

「ホームでの2試合を終えて、パスクワ(復活祭)の土曜を迎えたときに、ミランの目標が何かが決まるだろう」

一方で、クラレンス・セードルフ監督のベンチはますます堅固なものになっている。

「彼のことを選んだのは、監督としてうまくやれると思っていたからだよ」

なお、エミレーツ航空とのスポンサー契約の延長については、次のように述べるにとどまった。

「そのためにバルバラ・ベルルスコーニがUAEに行っている。彼女に聞いてくれ」