年の差・投稿数・破局などFacebookのビッグデータでわかる「愛の形」まとめ

By maricruz suarez

世界で最も「情事」に関するデータを抱えるといっても過言ではないFacebookが、所有する膨大なビッグデータからさまざまな愛の指標を作成し公開しています。そこから見えてくる「愛の形」とは一体どんなものなのでしょうか？

We're running a series of blog posts this week on love. - Facebook Data Science
https://www.facebook.com/data/posts/10152217010993415

◆年の差

これはカップルの年の差とカップルの年齢の相関関係を示すグラフ。グラフ左の数値がカップルの年齢差を、グラフ下の数値がカップルの平均年齢を表しています。


同性同士のカップル(男同士が青、女同士が緑)では年の差が大きいこと、また年齢が上がるにしたがって年の差が開く傾向にあることが分かります。

これは世界中のカップルの年の差を人数の多さと共に示したグラフ。下の数値が年齢差で、「0」より右のカップルは男性の方が年上であることを表しています。


統計的には同じ年齢のカップルが最も多く、中央値は「男性が2歳年上」とのこと。

これは男女間の不均衡を表すGender Gap Indexと年齢差の相関関係を国別に示したグラフ。グラフ下の数値が1に近づく(グラフが右にいく)ほど男女平等であることを示しています。


グラフからは男女間の不平等が少ないノルウェー・スウェーデン・フィンランドなど北欧諸国ではカップルの年齢差が小さく、逆にエジプトやトルコなどイスラム圏の国では年齢差が大きいことが分かります。なお、グラフ左の数値は男性の年齢−(マイナス)女性の年齢で、いずれの国でもカップルのうち男性の方が女性よりも年齢が高くなっています。

下のグラフは、アメリカ(赤)・ブラジル(緑)・インド(紫)・フィリピン(黄土色)・エジプト(水色)について年の差とカップルの平均年齢を表したもの。いずれの国でも、カップルの平均年齢が高くなるにつれて年の差が広がる(男性の方が女性よりも年齢が高い)傾向にあることが確認できます。


◆愛と宗教

下のグラフは同じ信仰を持つカップルの割合を国別で分布させたもの。グラフの左の数値は実際のカップルが同じ宗教を信仰する割合を表しており、数値が高いほど宗教が同じことを意味します。一方、グラフ下の数値は、その国で同じ宗教の人と出会う割合を示しており、どの程度異なる宗教が普及しているかを表します。


グラフからは、台湾やシンガポールでは多数の宗教が普及しているにもかかわらずカップル同士は同じ宗教を信仰していることが多いことが、対照的にマレーシアやルーマニアでは比較的多くの異教徒間でカップルが成立していることが分かります。

次のグラフはアメリカ国内の同じ信仰を持つカップルの割合を年齢別に表したもので、既婚カップル(赤)と未婚カップル(青)をそれぞれ表示したグラフ。


グラフからは、未婚カップルに比べて既婚カップルは同じ宗教を信仰していることが分かりますが、両方共にカップルの年齢が若いほど異教徒間でのカップルが成立しやすいことが確認できます。

◆交際関係と投稿数

Facebookには「交際関係」を表示できる機能があり、この表示を見れば既婚・独身や交際相手がいるかなどが一目瞭然です。

下のグラフはカップルの成立前後でどれくらいFacebookへの投稿数が変化したかを表したもの。グラフ左の数値が一日あたりの投稿数を表し、グラフ下の数値は中央の「0」が付き合った日を表し、左が交際前、右が交際後を表し数値は付き合った日から隔てた日数を示しています。


グラフからは、カップル成立までは投稿数が増加していき、交際が始まるとともに投稿数が減少することが分かります。付き合い始めるとFacebookどころではなくなるというのでしょうか？

もっともカップル成立の前後でFacebook上の投稿の内容が変化するというデータもあります。下の図は、グラフ左の数値が投稿内容に「好き」「いいね」「素敵」などポジティブな表現が含まれる度合いを表し、数値が高いほどウキウキした内容であることを示し、カップル成立の前後でウキウキ具合がどれくらい変化しているかを表現したもの。


このグラフからは浮ついた内容の投稿がカップル成立後に増えることが一目瞭然です。投稿数が減り、甘ーい内容に変わるのがリア充のサインと言えそうです。

◆破局

これは破局の前後でタイムライン上に現れるメッセージ数の変化を表したグラフ。


グラフ下の「0」、すなわち破局した日は、前日の3倍以上のメッセージがタイムラインに登場しており、破局後は破局前に比べてメッセージ数が全体的に多くなることが分かります。どうやら交際関係の解消は、多くの人にとって最大の関心事のようです。

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