『沈黙の〜』シリーズの俳優スティーヴン・セガール、アリゾナ州知事選に意欲。

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凄腕の武術家としてスクリーンで活躍するばかりか、複数の州において保安官の任務にも就いているアクション俳優のスティーヴン・セガール。すでに60代になっているセガールが、アリゾナ州知事選に出馬する可能性を示唆した。

映画『沈黙の〜』シリーズで世界中にファンを持ち、合気道や空手に精通している米俳優スティーヴン・セガール(61)。193cmのタフガイで、4度の結婚で7人の子を持つセガールは俳優業の傍ら、保安官として地域の治安を守ることにも熱心で、テキサス州ハズペス郡保安局の執行官、アリゾナ州マリコパ郡のボランティア警護団、ニューメキシコ州とルイジアナ州で保安官の資格を有している。また2011年には、ルイジアナ州ジェファーソン郡の副保安官として活動する姿にスポットライトをあてた、『Steven Segal:Lawman(邦題:実録!スティーヴン・セガール警察24時!)』というリアリティ番組がDVDにもなった。

特に昨年は、“全米一タフな保安官”との異名を持つアリゾナ州マリコパ郡のジョー・アルパイオ保安官とともに、同州フェニックスの学校に武装警察官を配置する取り組みに乗り出し、ボランティアで警察官の訓練を行うなど大活躍であったセガール。そんな姿をカメラが再び追った、『Steven Seagal:Lawman/Maricopa County』という番組がいよいよオンエアを迎えるため、現在はそのプロモーションで忙しい。

以前は州知事選出馬について何かをほのめかしても「いや、冗談だよ」と添えていたセガールだが、彼はその中で人々からの期待を感じ取っていたのであろう。このほど行われたアリゾナ州の『KNXV-TV』とのインタビューでは、「将来的には検討してみたい」と語っているため、出馬の意思はほぼ固まっているもようだ。アクション俳優から政治家として成功したアーノルド・シュワルツェネッガーが、カリフォルニア州知事選出馬の前に醸していた雰囲気と何となく重なって見える。

今のアメリカが抱えている問題について、セガールは「大変なものばかりだよ。路上犯罪はあふれているし、テロの脅威もある。それから僕は不法移民をもっと取り締まるべきだと思うね。メキシコとの国境警備(カリフォルニア州、アリゾナ州、ニューメキシコ州、テキサス州の4州に隣接)が甘すぎるから、自由に入って来るんだ。テロリストだって入ってこれるぞ。人々の関心はイスラム過激派にあるんだろうけれど、僕は不法移民の取り締まりに関心があるね」と話し、「州知事選を考えるより、保安官としてやり残していることがまだまだいっぱいありそうだ」と笑ってみせた。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)