日米韓で55本塁打以上を記録した選手は何人いるのか、調べてみた。米マイナーリーグの記録もできるだけ調べた。
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MLBではご存じボンズの73本を筆頭に、18人。マグワイア、ソーサが3回、ベーブ・ルース、グリフィJrが2回記録している。
ルースの60本は今や歴代8位。しかしいわゆる「薬物疑惑」のある記録(*印で表示)を差し引くと2位である。
目立たないがボンズが73本を打った2001年、アリゾナのルイス・ゴンザレスは57本塁打を打っている。薬物疑惑がないのだとすれば、この記録も大したものではある。

MiLBは、MLB同様、ライブボールが導入された1920年以降、本塁打数が急増する。以後、40本塁打を打つ打者は毎年数人は出るようになった。
55本塁打以上も13人いるが、29年のアイク・ブーンのように198試合も出ているケースもある。
1954年のジョー・バウマンの72本塁打はCクラスのロズウェル・ロケッツで記録されたもの。この球団の本拠、フェア・パークスタジアムは右翼100mと言われるが、実際はかなり小さな球場だったようだ。
バウマンはマイナーで通算337本塁打を記録しているが、ついにMLBに上がることが無かった。ロズウェルの本塁打記録が評価されなかったということもあるが、ロズウェル(UFOで有名)のあるニュー・メキシコ州を含めた米西部にはまだMLBが進出していなかったということも大きい。
この中では、25年のトニー・ラゼリはベーブ・ルースのチームメイトとして殿堂入りしているが、他に大成した選手はいない。
1938年にテッド・ウィリアムスはミネアポリスで43本塁打を打って、翌年ボストンに引き上げられている。マイナーの本塁打記録が注目されていなかったわけではないが、マイナーの本塁打記録は、額面通りには受け取れないと言う評価はあったのだろう。



NPBではご存じの4人。1試合当たりの本塁打数、本塁打率でバレンティンは群を抜いている。

KBOの李承菀の56本塁打。李承菀はKBOで358本塁打、NPBで159本塁打を記録している。今季も13本塁打。
KBOでは50本塁打以上を2度、NPBでは30本塁打以上を3度。確かに強打者だったと思う。



本塁打の記録は試合数や球場、ボールなどによって大きく左右される。ぶっこみで比較するのは乱暴だが、こうして並べてみると壮観ではある。