米NBC放送は14日、北朝鮮が7月27日に行った大規模な軍事パレードで披露したミサイルが、すべて本物ではなく「偽物」だとする軍事専門家の見方を伝えた。複数の韓国メディアが報じた。(イメージ写真提供:123RF)

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 米NBC放送は14日、北朝鮮が7月27日に行った大規模な軍事パレードで披露したミサイルが、すべて本物ではなく「偽物」だとする軍事専門家の見方を伝えた。複数の韓国メディアが報じた。

 米政府専門家と民間の軍事専門家が、北朝鮮の軍事パレードに登場した新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)の写真を分析し、偽物と結論付けた。ミサイルが軌道に進入するため必要とする逆推進ロケットがないことや、ミサイル表面のノズルやハッチの取り付け位置が異なるなど、不審な点が確認された。

 ICBMは2012年4月の軍事パレードにも登場し、分析の結果、模型だとの結論が出ている。ミサイル専門家のマルクス・シラー博士は、今回も同じように偽物だと指摘した。

 シラー博士は、「今回公開されたミサイルは訓練用ではなく模型のようだ」とし、北朝鮮がICBMの保有数を多く見せるために、ミサイル表面にある番号だけを変えてパレードに登場させたようだと推測した。

 NBC放送は、米国などは北朝鮮のミサイル開発技術について憂慮を示しているが、多くの専門家は北朝鮮が東アジアの一部地域を除き、ミサイルを到達させる能力は持っていないと指摘していると伝えた。(編集担当:新川悠)(イメージ写真提供:123RF)