ハトは平和の象徴とされていますが、戦争中は軍鳩としてメッセージの伝達役するなどの活躍を見せました。まさにこの軍鳩が使われていた第一次世界大戦から第二次世界大戦の時期に作られた、ハトの航空輸送用マニュアルがflickrで公開されています。

Method of wrapping pigeons for dropping from air-craft | Flickr - Photo Sharing!
http://www.flickr.com/photos/garrettc/3739862177/

Method of wrapping carrier pigeons for dropping from air-craft - Retronaut
http://www.howtobearetronaut.com/2010/09/method-of-wrapping-carrier-pigeons/

ハトをわしづかみして紙の上に置き、そのままグルグル巻きに。


そしてハトがつぶれないように紙の両端を折り曲げ、ハトが呼吸できるように穴を開けます。


ひもで結べば配達物のような見た目に変身!これを配達ボックスの中へ。


これで無事宅配可能……なのでしょうか?


「Pigeon Service Manual」とは一体何なのか……


オーストラリアにあるビクトリア州立図書館のサイトでは図書館収蔵の資料をPDFで見ることができるのですが、その中に「PIGEON SERVICE MANUAL.」というマニュアルが存在します。これによると敵地で孤立した味方にハトを届ける方法として「新聞紙で包んだハトを、わら・ハトのエサ・メモ用紙・ペンと一緒に箱の中に入れ、箱にパラシュートを取り付けて飛行機から落とす」というものが記載されているので、この方法の箱にハトを入れるまでを詳細に説明したもののようです。

By Karen Horton

なお、上記のように孤立した部隊にハトを届ける目的のほか、伝書鳩として使わなかったハトを持ち帰るとき、飛ばして帰すと猛禽類に襲われることがあるので、安全に運ぶためにも使われたとのことです。