井上氏:Webフォントを採用することによるアドバンテージについては、いくつかあると思います。まず、デザイン上の理由から画像として扱うしかなかったタイトルやメニューも、Webフォントならプレーンなテキストデータとして処理できますので、SEO効果の向上も期待できます。また、Webサイト改修時における作業効率のアップ、WebブラウザやOSなど閲覧環境に依存しないWebデザインの実現なども、副次的な効果として挙げられるでしょう。なお、その魅力の一端をすぐに実感していただけるよう、Webフォントを効果的に活用したテイストの違う3つの新しいテンプレートも用意しましたので、日本語を全面に押し出したタイポグラフィックなデザインをぜひ体験していただければと思います。

――なるほど。WebLiFEサーバー・プレミアムコースの新サービスである「Benchmark Email」および「materials」についても教えて下さい。

井上氏:「Benchmark Email」は、海外ではトップシェアを争うほど人気のHTMLメール作成&配信システムです。今回の業務提携によって、その日本語ローカライゼーションを行ったものを、WebLiFEサーバーのプレミアムコース会員であれば追加コストの負担もなく、快適にサービスが利用できるようになります。高品位なテンプレートから作るHTMLメールマガジンの作成および毎月1000通までの配信、顧客リスト管理、リアルタイム効果測定に至るまでの充実したサービスになっています。

益成氏:「materials」は、写真、イラスト、音楽、画像パーツ、サイトテンプレートなどの厳選された素材を提供する、弊社のポイントプログラムです。製品のユーザー登録時やWebLiFEサーバーのプレミアムコース会員に付与されるポイントにより、ユーザーが自由に好きな素材をダウンロードできるようになっています。現時点では、ポイントの追加購入などについては今は対応していませんが、お客様からのご要望によって今後検討を重ねていく予定です。

――最後に、「BiND for WebLiFE*」ユーザーの皆様にメッセージをお願いいたします。

井上氏:デジタルステージは、ソフトウェアの力で世の中を変えて行くことを目指しています。BiNDは、ウェブの世界をよりよく変えていくのがその使命。バージョン 6.5では「日本語書体で、さらに美しく変わるBiNDサイト」をテーマに開発しました。ここから始まる新たなWebデザインのスタンダードを楽しんでいただければ嬉しいです。

益成氏:BiNDが実現したWebフォントのおもしろいところは、ユーザーが”Webフォント”と認識することなく、美しいフォントを自由に選び、自由にデザインできることです。タイトルやメニューなど大きく見栄えのする場所はWebフォントで、本文などの細かな文字は従来のフォント指定でと、目的に応じて選択していける。CSSもいじらない、ライセンスも個別に購入する必要もない。必要なのは、Webフォントの仕組み上欠かせないサーバーに加入していただくだけです。「BiND6.5」なら、それを驚くほど簡単に行うことができ、いつでも好きなときに切り替えることができます。また既存のBiND 6ユーザーなら「BiND6.5」へ無償でアップデートされます。ぜひWebフォントを使った自分だけのオリジナルWebサイト作りに気軽に挑戦してみてはいかがでしょうか。

撮影:石井健