庵野秀明が声を担当する堀越二郎 ©2013 二馬力・GNDHDDTK

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7月20日から全国公開される宮崎駿監督の新作映画『風立ちぬ』の主人公・堀越二郎の声を、映画監督の庵野秀明が担当することがわかった。

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庵野の起用は、宮崎監督が主人公のイメージとして「早口である」「滑舌がよい」「凛としている」をあげたところ、鈴木敏夫プロデューサーから庵野の名前が候補にあがり、その後のオーディションの結果で決定したとのこと。庵野は「オーディションが終わると、しばらく見たことないくらいニコニコと満面の笑みの宮さんに『やって』と言われまして、『これはやるしかないんだろうな』と思ったのが正直なところです」とコメント。初の主役声優でありながら、フランス語、ドイツ語のセリフや、歌にも挑戦したことを明かしている。

また、同作について庵野は「この映画の中に出てくる堀越二郎さんと僕自身が共通するのは『夢を形にしていく』仕事をしているところだと思います。そこはすごくわかるし、自分の実生活にも通じるところがあります。素の自分のままアフレコをやったところを宮さんが喜んでいたので、やっぱりそうなんだなと。アニメや映画を作るということと飛行機を作るということは、作るものは違えども、夢を形にすることは同じ仕事なのだと強く思いますね」と語っている。

『風立ちぬ』は、宮崎駿監督にとって2008年公開の『崖の上のポニョ』以来、約5年ぶりとなる長編作品。第二次世界大戦期に大日本帝国海軍の主力戦闘機のひとつだった零戦を設計した堀越二郎と、同時代を生きた文学者・堀辰雄の人生を融合させ、技師としての生き方や薄幸の少女・菜穂子との出会いなどをフィクションとして描く。