映画『君と歩く世界』ジャパンプレミア

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[シネママニエラ] ハリウッドでも活躍する仏女優のマリオン・コティヤールが最新作である映画『君と歩く世界』のプロモーションで、同作の監督ジャック・オディアールとともに来日。26日には東京・丸の内ピカデリーで催されたジャパンプレミア試写会に登壇し、マリオンと同じ年齢の女優ということから花束贈呈ゲストとして来場した中谷美紀と「将来の共演」を約束するほど意気投合していた。

Dior製のベアトップ・イブニングドレス姿のマリオンと、一見マニッシュながらシースルーのブラウスを着用していた中谷。 マリオン・コティヤール舞台上で質疑に応える中で、「滞在時間が短くて観光ができないの」と嘆くマリオンに対し、監督は「プロモーションの後は京都に赴き10日間ほど過ごす予定だよ」と余裕の微笑み。

というように、今回は余暇のとれない多忙なマリオンだが、本作の主演となれて「世界一幸せな女優」だと監督に感謝を述べる姿も。すると監督は「いつかマリオンと私のキャリアが交差すると思っていました。彼女の手を取って出演をお願いしたところ、彼女は『はい』と言ってくれました」という秘話を明かした。

同作を既に鑑賞したという中谷は「圧倒されました。両脚だけでなく仕事や自尊心や信頼関係を失った女性が、ある男性との出会いを機に希望の光を見出していく姿に心を打たれました」と感想を述べ、さらに「日本人は東日本大震災を経験し、今なお失意のもとにある方もいらっしゃる。本作から希望を見出して悲しみを手放してくれたらいいなと切に願っています」とメッセージを寄せた。

中谷の賛辞に、涙を浮かべて喜ぶマリオン。言葉にしない部分でも女優同士で通じ合うものがあったようで、マリオンはオディアール監督に共演の機会を!と直訴。ギャラを心配する監督に対して、中谷が流暢なフランス語で「出演料をディスカウントしてもいい」と申し出る一幕も。そんなふたりの共演がいつの日か実現すると期待したい。

250marion016本作は、カナダの作家・グレイグ・デイヴィッドソンの2編の短編を基に、映画『預言者』のジャック・オディアール監督が翻案し、異世界の男女―シャチ調教師の女性ステファニーとシングルファーザーの格闘家アリ―のラブストーリーに仕上げている。アリ役は『闇を生きる男』のマティアス・スーナーツだ。なお、英題「RUST AND BONE(=錆と骨)」はボクシング用語では血の味という意味になるそう。つまり、あま〜いだけの恋愛ものとは一線を画す、心揺さぶる大人の恋物語と言えるだろう。




映画『君と歩く世界』予告編


原題=DE ROUILLE ET D'OS
英題=RUST AND BONE
配給=ブロードメディア・スタジオ
公式サイト=http://www.kimito-aruku-sekai.com/
c Why Not Productions - Page 114 - France 2 Cinema - Les Films du Fleuve -- Lunanime

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