2012年、新たに発掘されたファイター。その筆頭はアイスランド人ファイターのグンナー・ネルソンだ

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2012年下半期から、2013年への期待値が高いニュータレント=3選手を紹介したい。アイスランド人、ロシア人、そしてカナダ人。新たな才能の国籍が広がりを見せている――これこそMMAの世界的な広がりの証ではないだろうか。

■グンナー・ネルソン(アイスランド)
ヘンゾ・グレイシー柔術所属
通算MMA戦績10戦10勝0敗
UFCウェルター級

2012 年下半期戦績1戦1勝/9月29日、対ダマルケス・ジョンソン

左右、両方の構えから打撃、テイクダウンにつなげる。寝技ではパスからマウントというオールドスクールの流れ。沖縄剛柔流とグレイシー柔術の融合は、ひょっとするとリョート以上にセンセーショナルかも。東恩納寛量とカーロス&エリオ・グレイシーをハイブリットさせたネルソン。その浪漫を広げるためにも、結果を出し続けてほしい。

■ローリー・マクドナルド(カナダ)
トライスター・ジム所属
通算MMA戦績15戦14勝1敗
UFCウェルター級

2012 年下半期戦績1戦1勝/12月6日、対BJ・ペン

もうニュータレントなどと呼ぶのは失礼なほどの実力をオクタゴンで見せている23歳。柔術、レスリング、キックがベースという世代でなく、生粋のMMAファイターは可愛げないほど、そして無慈悲にBJ・ペンを葬り去った。現時点の戦績=14勝1敗は、奇しくもジョニー・ヘンドリックスと全く同じなのだから、末恐ろしい。

■アンドレイ・コレシュコフ(ロシア)
Rusfighters Sport Club所属
通算MMA戦績13戦13勝0敗
BFCシーズン7ウェルター級T優勝

2012 年下半期戦績3戦3勝
9月28日、対ジョーダン・スミス
10月26日、対マリウス・ザロムスキー
11月30日、対ライモン・グッド

ベラトールに現れたロシアの力、代表格。他イベントやBFCで確かな実績を残す相手に完勝したという点で、ヘビー級王者となったヴォルコフ以上のインパクトを残した。