5日(土・現地時間)、米国カンザス州カンザスシティのメモリアルホールでは、北米女子MMAイベント=Invicta FCの第4回大会が開催され、そのメインイベントでは、Invicta FC世界ストロー級王座決定戦として、カーラ・エスパルザとベク・ハイアットが対戦した。

エスパルザのローで試合がスタートすると、ハイアットが大振りのフックを連打し、前に出る。一転、距離を取りなおすと右ストレートを繰り出したハイアットだが、エスパルザのダブルレッグでテイクダウンを奪われる。足をきかせるハイアットに、豪快なパウンドを落すエスパルザ。ハイアットはたまらず、腕を抱え、頭を引き寄せにいくも、エスパルザが素早くパスガードに。

腹這いになりシングルを狙ったハイアットのバックに回り込んだエスパルザは、そのままバックマウントへ移行しパンチを落していく。背中が伸びないよう粘るハイアットに対し、足のフックを一度抜き、パンチを打ちつけたエスパルザ。再び、足をフックしリアネイキドチョークへ。腕で組みかえ執拗にチョークを狙うエスパルザだが、ハイアットも巧みなディフェンスを見せ耐え続ける。

残り40秒、バックコントロールからパンチに切り替えたエスパルザに対し、ハイアットが引き込むようにガードワークを取り、初回が終了した。

2R開始早々にダブルレッグでテイクダウンを奪ったエスパルザが、パウンドからローへ。立ち上がったハイアットのパンチに即テイクダウンを合わせる。

エスパルザはワキ差しパスからサイドを奪取、足を戻したハイアットが腕十字を仕掛ける。足をすくいエスパルザを腹這いにさせようとするハイアット。エスパルザが体を起こすと腕が抜ける。背中をつけて疲れた素振りを見せたハイアットは、蹴り上げからスタンドに戻るもすぐにテイクダウンを許してしまう。

テイクダウン後はすぐにパスのプレッシャーをかけるエスパルザ。フレームをつくって抵抗するハイアットだが、残り1分15秒でパスを許す。すぐに足を戻し、ラバーガードからエルボーを放つハイアット。頭を引抜いたエスパルザが立ち上がり、ローからパウンド。クローズドに捉えたハイアットが、パンチを受けないようにタイムアップまで持ち込んだ。

3R、頭を上下させ前に出ると、右を伸ばしたハイアット。しかし、直後の左フックにここでもテイクダウンを合わされてしまう。蹴り上げも足首を掴んで、距離を潰したエスパルザがしっかりとトップコントロールへ。やや乗り過ぎたエスパルザに、ハイアットが草刈りを見せるも、上を取ることはできない。尻餅をついても、エスパルザはすぐに起き上がりトップをキープする。

残り2分を切り、ブレイクが掛かる。エスパルザも5R制を考え、やや動きを落しているか。スタンドに戻ると、フックの連打を見せたハイアットはエスパルザのテイクダウン狙いを切るも、ここではエスパルザもタイミングでなく力技、首投げでハイアットを投げ捨てる。ハイアットの腕十字は、もう完全に察知しているエスパルザ。ハイアットが立ち上がったところで、前蹴りを突き放し、試合はチャンピオンシップラウンドへ。

4R、スーパーマンパンチからフックを連続して放ったハイアットは、一度はエスパルザのテイクダウンをスプロールするも、胸を合わされるとギロチン狙いから引き込む。後方回転で立ち上がろうとしたハイアットのバックを取ったエスパルザは、バックマウントの状態へ。左ワキを差して襷がけのエスパルザのリストを掴み喉に腕を入れさせないハイアット。さらに頭をずらして、臀部をスライドさせて亀の状態へ。

エスパルザは再び背中を伸ばして腕十字を仕掛けたが、これを抜けたハイアットが初めてグラウンドでトップを奪う。エスパルザはすかさずシングルレッグからスタンドに戻るが、ハイランドのギロチンで一瞬、引き込みを見せる。しかし、すぐに立ち上がって再びヒップトスでテイクダウンを奪ったエスパルザが、袈裟固めの状態を取ったところで4Rが終了した。