実力者が揃ったライト級では、タイトル挑戦を手繰り寄せるためにアグレッシブかつ高レベルの試合が繰り返されている

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Strikeforceの活動停止、ベラトールMMAのSpikeでの中継が始まる2013年を迎え、MMAPLANETでは2012年を振り返るベストバウトをピックアップ!世界最高峰のMMA=UFCから、まずは7試合をお届けしたい!

■7月21日@UFC149
<UFC暫定世界バンタム級王座決定戦/5分×5R>
ヘナン・ベラォン×ユライア・フェイバー

ドミニク・クルーズの長期欠場で、暫定王座が設けられたバンタム級。ボクシング+テイクダウン、そしてアグレッシブなユライアに対し、柔術ベースながら長いリーチと蹴りを駆使し、遠距離からの打撃でポイントメイクに徹するベラォン。ユライアは判定で完敗を喫した。

■9月29日@UFC Fuel05
<183ポンド契約/5分×3R>
グンナー・ネルソン×ダマルケス・ジョンソン

ウェルター級の予定が、代役出場のジョンソンが体重を落とせず契約体重マッチに。これがUFC初出場のアイスランド人ファイター=ネルソンは、剛柔流空手的な左右の構えから蹴りを出し、ヘンゾの黒帯らしくマウントからリアネイキドチョークでタップを奪った。

■9月22日@UFC152
<UFC世界フライ級王座決定戦/5分×5R>
デメトリウス・ジョンソン×ジョセフ・ベナビデス

初代フライ級4人制トーナメントを勝ち上がったDJとベナビデスは、前に出るベネビデスをいなしたDJが組み際、離れ際に打撃を入れるという展開が続く。結果、スタミナをロスしたベナビデスから明確なテイクダウンを奪ったDJがベルトを腰に巻いた。

■7月21日@UFC149
<ライト級/5分×3R>
アントン・クィバネン×ミッチ・クラーク

シングルレッグでテイクダウンを奪ったクィバネン。直後に立ち上がったクラークが逆にトップを奪うも、クィバネンはリバーサルに成功する。ここから目まぐるしいスクランブルの応酬が見られた隠れた名勝負は、積極的に極めを狙ったクィバネンが判定勝ちを手にした。

■8月4日@UFC FOX04
<ライト級/5分×3R>
ジョー・ローゾン×ジェイミー・ヴァーナー

UFC復帰戦でエジソン・バルボーサを下したヴァーナーは、ローゾンのテンプルにパンチを打ち込み、まずは試合をリードした。激しい打撃&グラウンド戦の末、ヴァーナーがTDを狙うと、ローゾンが後方回転してトップへ。組みついてきたヴァーナーに三角絞めを極めて激闘を制した。

■11月17日@UFC154
<ライト級/5分×3R>
ハファエル・ドスアンジョス×マーク・ボセック

シンガポールのイヴォルブMMAでムエタイの技術習得とカリフォルニアでレスリング力のアップに努めてきたドスアンジョスが、その成果を如何なく発揮した。テイクダウン狙いのボセックに対し首相撲で防御、疲れてきたところでダブルレッグに移行しテイクダウンを奪い勝負を決めた。

■12月29日@UFC155
<ライト級/5分×3R>
ジム・ミラー×ジョー・ローゾン

1Rからミラーのエルボーで右目の上をカットし、大流血に見舞われたローゾン。2R以降もテイクダウンから傷口に打撃を落し、ミラーが試合を支配していく。ローゾンは最後まで勝負を諦めず、試合終了間際にかに挟みからヒールフックを見せるなど、敗れてなおインパクトを残した。