プレリミ出場フェザー級の注目株はマックス・ホロウェイ。同じくヘビー級はインド帰りのトッド・ダフィーだ (C) GONGKAKUTOGI&MMAPLANET

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29日(土・現地時間)、ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで開催されるUFC155「Dos Santos vs Velasquez 2」。2012年掉尾を飾るビッグショーも、対戦カードの変更が続いたが、メインのヘビー級世界選手権試合=ジュニオール・ドスサントス×ケイン・ヴェラスケス戦を初め、岡見勇信×アラン・ベルチャーなど興味深いカードが揃っている。

そんな中、FOX06 からスライドされたメルヴィン・ギラード×ジェイミー・バーナー戦を含むプレリミから、注目カードを2試合抜粋したい。第1試合でコディ・マッケンジーの代役として、レオナルド・ガルシアと対戦するマックス・ホロウェイはハワイ出身で21歳になったばかりのファイターだ。

グレイシー・テクニックス所属のホロウェイは、その長い手足をスタンド&グラウンドの両局面で生かしている。立っては遠い距離からの後ろ回し蹴りや、フライングニー、寝技でも強烈なパウンドが主武器だ。キャリア3戦目でハワイのローカル・プロモーション=X-1で現PXCライト級王者のハリス・サルミエントを下しフェザー級王座を獲得。UFCでは初戦となったダスティン・ポイエー戦こそ敗れたが、その後はパット・シリング、そしてTUF15出身のストライカーであるジャスティン・ローレンスを破っている。

対するガルシアは、その激しい打撃戦で人気を得たが、現在は3連敗中で後がない。フック系のパンチを振り回し、テイクダウンを織り交ぜるなどスタイルに変化も見られつつあるが、スタミナ不足を毎回のように露呈している。長身+リーチが長い、現代MMAにおけるフェイバリット・フィジカルを持つホロウェイを相手に苦戦は避けられそうにない。

もう一つの注目試合はヘビー級のフィル・デフライス×トッド・ダフィー戦だ。ダフィーは、UFCで1勝1敗ながらリリースされ、日本のDREAMでアリスター・オーフレイムと対戦した後、インドのSFLへ。BFCのヘビー級戦線で活躍したネイル・グローブを34秒、TKOで下している。

TUF16のメインでロイ・ネルソンの相手を務めることとなったマット・ミトリオンの代役として、2年7カ月振りのオクタゴン出場となる。メインで世界王座に挑戦するケイン・ヴェラスケス、ダニエル・コーミエーと並ぶAKAヘビー級第3の男。UFCで2勝1敗の戦績を残す英国人=デフライスも、ガツガツと前に出てくるタイプだけに、両者とのトレーニングの成果を見せ、脱・ストライカー→オールラウンダー化した姿を見たいところだ。
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