離れて&長期戦でヴォルコフ、殴り合いではヘール。MTV2中継掉尾を飾るのはどちらか? (C) KEITH MILLS

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14日(金・現地時間)、ベラトール・シーズン7最終戦=BFC84がインディアナ州ハモンドのホースシュー・カジノで行われる。当初のBFC世界ライトヘビー級王者クリスチャン・ムプンブにアッティラ・ベグが挑戦する予定だった同大会が、ムプンブの負傷で延期に。ヘビー級&ライト級トーナメント決勝を軸に開催されることとなった。

シーズン7=ロシア勢の台頭という印象は変わることなく、最終戦のメイン=ヘビー級決勝もロシア×米国対決となった。エリートXCからストライクフォースで活躍したブレット・ロジャーズを打撃で圧倒し、UFCベテランのヴィニシウス・ケイロスを2Rで仕留めたアレキサンダー・ヴォルコフと、マイク・ウェッセルとチアゴ・サントスを共に1RTKOで破っているリチャード・ヘール。

ヘールはこれで4連続TKO勝ちとなり、キャリア21勝のうち10試合がTKO勝ちというラッシング&ハードパンチャーだ。一方、ヴォルコフは極真空手出身で間合いを計ることに長けている。2メートルを超える長身、手足ともに長くUFCライトヘビー級で注目のアレキサンダー・グスタフソンと似たタイプか。ただし、グスタフソンよりも蹴りの質が高く、これだけの長身でありながら後ろ回し蹴りを絶妙のタイミングで見せる。

その蹴りを含めた制空権、グスタフソンの結界を破り、ヘールがラッシュを掛けることができるか。突進力とパワー溢れる打撃の持ち主を懐に入れることなく、または接近戦になってもヒザで迎え撃つことができれば、24歳のロシア人ファイターのポテンシャルは、Spikeの顔となり、北米においてエメリヤーエンコ・ヒョードルを越える存在として、注目を集めるに値することになる。

なお、BFC83で組まれていたフェザー級決勝は、シュフブラット・シャムカラエフの食中毒で今週に延期されたという発表があったが、結局のところレッド・マルチネスと彼の戦いはシーズン8に持ち越されることになっている。